シニア層の働き方
少子高齢化と雇用年齢の上昇によって、かつては60歳で定年退職していたシニア層が働き場所を求めています。
しかし、 時代の変化についていけないシニア層が希望する仕事を見つけることができず苦悩しています。
雇用年齢の上限が75歳へ改正
小売業などでは雇用年齢の上限は75歳までとなっているので、60歳で企業を定年した場合はさらに15年も働くことが出来ます。
年金の受給年齢も上がり、十分な貯蓄がない人は定年後も働くことになる人が多くなってきています。
さらに、小売業やサービス業などでは人手が不足しており、健康な人なら70歳を過ぎても採用されることもあります。
企業とのミスマッチ
大手企業などでデスクワークをしてきたキャリアを持った人などは、自分のキャリアにプライドがあり管理職や事務職の求人を望むことが多いようです。
しかし、シニア層に対する求人の多くは小売業やサービス業からのものが非常に多くなっています。
一部の特殊技能を持つスペシャリスト以外はホワイトカラー職に就ける可能性は非常に低く、過去のキャリアに対するプライドが捨てない限り就職が困難になります。
年金制度の崩壊
年金制度は実質は崩壊した状態といわれています。
寿命年数が長くなり少子化が進行しているため、制度自体がこの人口構成では成立しない仕組みになっています。
すでに受給年齢は上昇しており、受給者への当初の約束を果たせていないので実質的には破綻した状態になっています。
今後も受給者にとっては、不利な制度改定がされることが確実視されていて年金を納付していない人も増加しています。
老後の働き方
老後も自分のキャリアを活かした仕事を望むなら、特殊技能や人脈を定年前に身に着けて準備しておく必要があるでしょう。
しかし、準備したとしても世の中の変化を予想することは難しく、老後でも活かせるキャリアを身に着けることは難しそうです。
現実的にはデスクワークの仕事に就ける高齢者は少なく、低賃金でもサービス業や小売業などの仕事をすることになります。
また、ブログやアフィリエイト、転売などは雇用と関係なく収入を得ることができます。
サービス業などの体力的にキツイ仕事が難しい人は、定年前に副業などで自分でお金を稼ぐ方法を学ぶことも大事なことでしょう。
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まとめ
今の日本の現状を考えると、老後に不安を持って当然でしょう。
しかし、お金だけでなく健康や生き方を若いうちから考えることで、不安も和らぎ前向きに人生を送ることができます。
先送りしないで、少しでも考える時間を作ってみてください。