エラスティックリーダーシップ
――自己組織化チームの育て方
- Roy Osherove 著、島田 浩二 訳
- 2017年05月13日 発売予定
- 288ページ
- ISBN978-4-87311-802-4
- フォーマット Print
- 原書: Elastic Leadership
複雑で変化の激しい問題に取り組ながら成果を出すチームとは、学習するチームであり、自己組織化されたチームです。そうした状態へとチームを導くには、どのようなリーダーシップが求められるのでしょうか。本書は「エラスティックリーダーシップ」というリーダーシップモデルをもとに、チームを学習する力のある自己組織化された状態へと育てる方法を解説します。
リーダーシップのスタイルをどのように使い分けるべきか。チームに学習することを学ばせるための時間の使い方とは。メンバーが真のコミットメントを示すための言葉遣いとは――。チームをより良くする実践的なヒントが詰まっており、チームリーダーやマネージャーだけでなく、チームで成果に取り組むすべての人におくる一冊です。
後半にはロバート・C・マーチンやジョアンナ・ロスマンなどをはじめとするリーダーたちによるエッセイを収録。日本語版では、伊藤直也、井原正博、海野弘成、岡島幸男、柄沢聡太郎、栗林健太郎、庄司嘉織、関将俊、たなべすなお、永瀬美穂、平鍋健児、まつもゆきひろ、吉羽龍太郎の13名によるリーダーシップについてのエッセイを収録しています。
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目次 はじめに 第Ⅰ部 エラスティックリーダーシップを理解する 1章 チームリーダーマニフェストに向かって努力する 1.1 なぜ気にかける必要があるのか 1.2 管理者になることを恐れない 1.3 チームリーダーマニフェスト 1.4 次にやること 1.5 この章のまとめ 2章 リーダーシップスタイルをチームのフェーズに合わせる 2.1 チームリーダーの役割 2.2 困難を乗り越えて成長する 2.3 修羅場とリーダーシップスタイル 2.4 どのリーダーシップスタイルを選ぶべきか 2.5 リーダーシップスタイルとチームのフェーズ 2.6 3つのチームフェーズ 2.7 チームがフェーズ間を移動するとき 2.8 次にやること 2.9 この章のまとめ 3章 バス因子に対処する 3.1 バス係数とバス因子 3.2 バス因子を取り除く 3.3 バス因子の発生を防ぐ 3.4 次にやること 3.5 この章のまとめ 第Ⅱ部 サバイバルモード 4章 サバイバルモードに対処する 4.1 サバイバルモードかどうか 4.2 サバイバルモードから抜け出す 4.3 ゆとり時間を作り出す—必須のアクション 4.4 なぜゆとりか? 4.5 指揮統制リーダーシップ 4.6 移行期間に行う必要のあること 4.7 チームが大きい場合は? 4.8 広域チーム(分散しているチーム)の一部である場合は? 4.9 次にやること 4.10 この章のまとめ 第Ⅲ部 学習モード 5章 学習することを学ぶ 5.1 谷とは何か 5.2 谷を受け入れる 5.3 チームを谷に飛び込ませる 5.4 次にやること 5.5 この章のまとめ 6章 コミットメント言語 6.1 言質を与えない言い方 6.2 言質を与える言い方 6.3 それはあなたの制御下にあるか 6.4 制御下にあるものにコミットする 6.5 不可能なコミットメントを可能なものに変える 6.6 どうやって取り組みに彼らを乗せるか 6.7 もしメンバーがコミットメントを果たせない場合はどうするか 6.8 コミットメントの会話を完了する 6.9 「いつになったらやる」ではなく「いつまでにやる」 6.10 この言語を使うべき場所 6.11 次にやること 6.12 この章のまとめ 7章 メンバーを成長させる 7.1 挑戦的課題 7.2 はじめて挑戦したとき私はどう反応したか 7.3 挑戦的課題を使うとき 7.4 挑戦や成功の欠如を責めない 7.5 宿題 7.6 あなた自身とチームのペースを調整する 7.7 過ちから学べるだけの十分な時間があるか 7.8 メンバーを育てるべきではない状況はあるか? 7.9 次にやること 7.10 この章のまとめ 第Ⅳ部 自己組織化モード 8章 自己組織化を促進させるためにクリアリングミーティングを行う 8.1 ミーティング 8.2 何が起こったのか 8.3 誠実さとは何かについて再び 8.4 ミーティングの進行を保つ 8.5 次にやること 8.6 この章のまとめ 9章 影響パターン 9.1 権力を行使することについて 9.2 次にやること 9.3 この章のまとめ 10章 管理職のためのマニフェスト 10.1 管理職のためのマニフェスト 10.2 サバイバルモード 10.3 学習モード 10.4 自己組織化モード 10.5 その他の白熱した質問 10.6 次にやること 10.7 この章のまとめ 第Ⅴ部 チームリーダシップについて知るべきこと 11章 フィードバック Kevlin Henney 12章 衝突を学習へと導く Dan North 13章 おそらく技術的な問題ではない Bill Walters 14章 コードをレビューしよう RobertC. Martin(アンクル・ボブ) 15章 空気、食料、水をドキュメントする Travis lllig 16章 査定とアジャイルは仲が良くない GaryReynolds 17章 学習を通して導くということ:チームリーダーの責務 Cory Foy 18章 Coreプロトコルの紹介 Yves Hanoulle 19章 考えを改めよう:あなたはチームを作っている Jose Ramón Díaz 20章 リーダーシップと成熟したチーム Mike Burrows 21章 作業負荷を分散する John Hill 22章 メンバーが自分たちで仕事を管理できるようにする Lior Friedman 23章 見守り、尋ね、敬意を示す Horia Sluşanschi 24章 開発者が幸せな状態であれば、質の高い仕事が得られる Derek Slawson 25章 彼らの仕事をするのをやめる Brian Dishaw 26章 コードを書こう。ただしやりすぎないこと PatrickKua 27章 マネージャーからリーダーに進化する Tricia Broderick 28章 変化のペースに影響を与える Tom Howlett 29章 近接マネジメント JuergenAppelo 30章 バベルフィッシュ GilZilberfeld 31章 あなたはリーダーであって、すべてを知る者ではない JohannaRothman 32章 行動は言葉よりも雄弁 DanNorth 第Ⅵ部 日本人執筆者によるチームリーダーシップについて知るべきこと 33章 リードについて 関将俊 34章 チームに成長してもらうためのリーダーシップ 永瀬美穂 35章 コミュニケーションメンテナになる 海野弘成 36章 困難に立ち向かうチームのリーダーへ 柄沢聡太郎 37章 コンセプチュアル・リーダーシップ 栗林健太郎 38章 OSS開発のリーダーシップ まつもとゆきひろ 39章 「刀は堂々と抜け」〜兼任リーダーの心得'17 岡島幸男 40章 リーダーシップは誰のものか たなべすなお 41章 一緒に成長できるリーダーを育てよう 庄司嘉織 42章 採用プロセスについてもっと考えよう 吉羽龍太郎 43章 あなたは少なくともあなた自身のリーダーである 井原正博 44章 うまくいったらどうなるの 関将俊 45章 現場リーダーのための6つの原則 平鍋健児 46章 大事な問題にフォーカスする 伊藤直也 訳者あとがき 索引
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