一通り環境も整えて、一緒に過ごし始めてみてわかってくる日常的に必要なものがちらほら出てきます。容易に想像つくのがご飯代。それ意外にも実はいろいろとあるんです。
今回は、日常生活を一緒に過ごすなかで掛かってくるマストアイテムについて紹介します。愛犬と暮らすと見えてくるご飯以外の日常経費についてみてみましょう。
まだ仔犬をお迎えしていない方は、こちらも参考にしてみてください。
■室内飼いなら、室内もペットも清潔維持対策
ドッグランで泥まみれや砂まみれで元気に遊ぶ姿は、無邪気で微笑ましいです。しかし、飼い主だって人。一転して“帰宅後のひと仕事”に落胆するかもしれません。(いや、必ず!)一仕事というのはお風呂。泥だらけの愛犬を家に上げる訳に行きませんよね?
ペットサロンにお願いする手段もありますが、多くのサロンでは予約制です。当たり前ですが小型犬でも3〜5,000円程度お金も掛かります。サロンに行かずに自宅のお風呂で洗ってあげると、水道代・ガス代・シャンプー代に乾かすときの電気代とプライスレスな飼い主の手間でOK!!ただ、犬種、毛の長さによって変わりますが、当然毛が長い犬種だと使用するシャンプーの量から何から多く、時間も使ってしまいます。そして、意外と侮れないのが、犬用のシャンプー。
人とは違う毛質だし皮膚だって違う。犬に最適なシャンプーを選びたくなる訳ですが、これが意外にお高い。あなたが一般的なドラッグストアで自身のシャンプーを購入しているなら、それよりお高い価格…と思っておくといいでしょう。また、一言に「犬用シャンプー」といっても、本当にいろんな種類があります。シャンプーとリンスの分離タイプ。一緒になったオール・イン型。香りや効果もいろいろ。愛犬の皮膚がデリケートなら、そういった犬向けのものもちゃんとあります。ペットショップに行く機会があったら見てみるとよいかと思います。
ちなみに私は、毎週1回風呂に入れています。風呂上がりならではのサラサラでふわふわな毛のさわり心地がたまらないです。
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■フィラリア予防薬
「フィラリア」という病気はみなさん知っていますか?寄生虫の1種で、刺されると痒くなる夏の天敵「蚊」を介して寄生虫が起こす病気です。つまり、蚊が活動している期間(4月〜12月)はしっかりと予防してあげることが飼い主としての務めです。
フィラリア予防薬は、動物病院で処方を受けるのが望ましいです。理由は2つ。1つ目は、フィラリアに感染しているか否かをちゃんと確認できるから。2つ目は、ドッグフードのように手軽に入手できないから。もし、感染しているようであれば予防薬ではなく治療薬が必要になりますので、予防薬を入手する際は、動物病院で診察してから処方してもらうのが望ましいです。
予防薬は錠剤タイプの他、喜んで食べてくれるおやつフードタイプのものもあります。動物病院によっては、8ヶ月分購入すると割引してくれる良心プライスで対応してくれるところもあるので、是非、相談してください。
予防薬だけでなく、ケージやフードボウルなど常に清潔な状態をキープすることも予防につながります。こういったシーンでは、是非親バカを惜しみなく発揮して、清潔を維持してください。
■門前払いしたいノミやダニ対策
ノミ・ダニ歓迎!なんて人がいたら会って腹を割って話してみたいですが、いないですよね?犬たちだって当然です。(多分、そう思ってるはず)
ただ、ノミやダニって近づいてきたとしても、悲しいことに気付けない大きさです。そこで対応できるのは、抑止と駆除しかないです。
私は、月1回のペースで滴下タイプの薬を与えています。与えるといっても、首の後ろあたりに垂らすだけです。動物病院で入手可能です。通院すれば確実にはいりますが、通院すると診察料も必要になります。医療費もばかにならないですよね?動物病院でもネット通販を行っているところもあるので、そういったところを利用すると約半値近くで販売しているところもあり、かなりお得な価格で入手できます。1年分を購入しておくと、買い忘れもない上に、価格的にもかなりお得です。
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また、こういった予防薬は進化しています。先述のフィラリア予防薬とノミ・ダニ駆除剤が一つになった優れものも出てきました。取り扱う動物病院も増えてきましたので、お近くの動物病院でも入手できるかと思います。
価格は、体重3.6~7.5kgで3,000円前後。予防薬と駆除剤とそれぞれ購入する価格よりも高いですが、一度で済むこともあり、管理面からとてもありがたい進化です。価格的にもう少しお手軽になるといいですね。今後、取扱い先も増えてくることも期待されるため、ネット通販で飼い主の懐にも優しくなってくれることを期待するばかりです。
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ネクスガードスペクトラ 22.5 (体重3.6kg~7.5kgの犬用 3回分)
■ペットのための冷暖房費
犬の体温は、(犬種にもよりますが)人より高い38度と言われています。そう聞くと、冬場よりも夏場の方の対策が必要な気がしませんか?ズバリそうです。夏場になると家の中で一番涼しいところで行き倒れたかのようにゴロンと横になっているのを目にします。近年、毎年のように“猛暑”とか“酷暑”という活字にうんざりしますが、人以上にうんざり・ぐったりのようです。
風通しもよく防犯上も問題ない環境なら、窓を開けて外出しても問題ありません。しかしながら、そうでない場合は、戸締まりは必須です。夏場、戸締まりした部屋に外出先から戻ると感じる“熱く篭った空気”。想像するだけでも億劫な気持ちになります。そのような環境だと人間も熱中症になってしまうように、ペットも同じく脱水症状や熱中症になってしまいます。
そんな時に手っ取り早く対応できるのが、エアコンや扇風機。ちょっと高めの温度で冷房運転し、同時に扇風機を首振りで運転させておくとよいですね。犬たちにとっての最適な気温は20〜25度と言われていますが、私の一年を振り返ってみると、
- 夏場は28度で冷房+扇風機
- 冬場は19〜20度で暖房
- 過ごしやすい季節は送風運転
という設定でした。
最近のエアコンは遠隔操作できたりします。ペットオーナーには待望の機能だと思います。外出中の温度変化もメールで届くので、冷えすぎや温め過ぎの防止にもなり、結果的に節約もでき大変便利です。
今回のお話は、一概にいくら掛かるとは言いにくい内容でしたが、どれも愛犬の健康維持に通じる内容です。体調を壊し、病気になったりすると医療費が掛かってしまいます。私たちの医療費も高いですが、動物も医療費も高く痛い出費になります。そういった出費を生まないためにも、清潔で健康を維持するために、最低限のケアは必要になりますので、是非覚えておいてください。