他の教員に論文を提出するよう強要する発言を繰り返すパワーハラスメントをしたとして、神戸学院大学が教員2人をそれぞれ減給10分の1(1カ月)と訓戒としていたことが19日、同大への取材で分かった。

 処分は3月18日付。2人は現在も同大に在籍しているという。

 同大によると、処分されたのは経営学部に所属する男性教員ら。27年11月、同じ学部の男性教員に対して「早く論文を書け」「いったいいつになったら論文を提出するのか」などとほぼ毎日のように繰り返したという。被害を受けた男性教員が同12月に学内のハラスメント委員会に訴え出た。

 委員会が聞き取り調査を行った結果、教員らのパワハラ行為を認定。また、別の男性教員にも研究会の開催をめぐり、「マネジメント能力がない」と中傷する発言をしていた。

 同大は2人に研修を受けさせ、再発防止に努めるとしている。