ホワイト企業の見分け方! 安全衛生優良企業公表制度をチェックしてみよう
ブラック企業の見分け方には色々あるかと思いますが、どんなに調べてホワイト企業だと確信して就職してみても、それでも巧妙に隠されたブラックさが存在しているかもしれません。
そんなとき、一つの指標になるのが安全衛生優良企業公表制度です。
安全衛生優良企業公表制度とは?
目次
概要
厚生労働省から制度についての説明を引用してみます。
「安全衛生優良企業公表制度」は、労働安全衛生に関して積極的な取組を行っている企業を認定・企業名を公表し、社会的な認知を高め、より多くの企業に安全衛生の積極的な取組を促進するための制度です。企業も求職者や取引先などへのアピールに活用することができ、求職者も安全・健康な職場で働くことを選択することができます。
出典:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000075611.html
なんだか長ったらしいですが、要約すると「ホワイト企業であることを認定する制度」ということになります。
ちなみにこの制度は、今年から始まったばかりのものです。
安全衛生優良企業公表制度のポイント
この制度のいいところは、民間の制度ではなく、国が主導で認定している制度だということです。
つまり国のお墨付きで「我が社はホワイト企業です」と言えるようになるため、企業として積極的に労働環境の改善を図ってくれることが、社員になる人間としては嬉しいところですね。
認定の有効期間は3年間で、それ以降は更新のため再度審査を受ける必要があります。
3年という期間は長い気もしますが、「一度認定されればずっとOK」としていないところは評価のポイントですね。
どんな企業がホワイト企業認定されている?
ホワイト企業を確認する方法
平成29年2月21日時点でのホワイト企業は、以下から確認することができます。
今回は初回ですが、330社の企業が認定されています。
大企業が235社で、中小企業が95社です。
この数字を多いと見るか少ないと見るかは人によるのかもしれませんが、個人的には少ないなという印象です。
これから増えていってくれるといいのですが、安売りだけはしてほしくないですね。
日本のホワイト企業はそれほど多くないはずなので。
どんな企業がホワイト企業認定されている?
pdfファイルを開いてみると分かりますが、錚々たる面々ですね。
・アサヒ飲料
・味の素
・イオン
・京王電鉄
・コナミ
・サントリー
・ヤフー
我らがSI業界からはこんな企業が。
・日立製作所
SI業界を目指す人は日立製作所に入れると、良い環境で働けるのかもしれません。ただし、日立製作所に入ったからといって定時で帰れる保証はないですし、土日がなくならない保証はないです。プロジェクト次第だと思います。
ホワイト企業認定された社員の方々が、自社の環境をどう思っているのかは気になるところですね。
注意すべき点
労働時間に関する審査基準
どんな基準で認定されているのかが気になるところですよね。
これが月あたり残業100時間してもホワイト企業認定されるなら冗談じゃない、という話になるわけですから。
そこで、診断項目を確認してみました。
労働時間に関する診断項目には、以下のようなものがあります。
・過去3年間のすべての年において1週間当たり40時間を超えて労働させた時間が2ヵ月以上連続して月80時間を超えた従業員がいない状況であるか。
・1ヵ月あたりの時間外・休日労働が80時間を超える従業員に対し、医師による面接指導を従業員が受けやすいよう取組・工夫を実施しているか。
最初の項目の日本語がおかしいですが、要するに月の労働時間が80時間を超えているのが2ヵ月続くとアウトということだと思います。
つまり、79時間なら労働時間に関する基準としてはホワイト企業ですし、120時間働いた翌月に79時間ならホワイト企業です。
しかもこれは採点式になっているので、上の項目でアウトでも下の項目をしっかりしていれば、もしかするとホワイト企業認定される可能性もあります…。
ホワイトかブラックかの価値観は人によって違いますし、労働時間だけでブラック認定するのはどうかという話なのかもしれませんが、ちょっと残念な部分でした。
まとめ
・ブラック企業かホワイト企業かを見分ける一定の基準にはなる
・ただし、認定されていたからといって残業が少ないわけではない
サラリーマンとして働いていくなら、残念ながら残業と無縁ではいられませんからね。
まったくない企業なんて恐らくないはずですし、サービス残業じゃないだけましなのでしょう。
この制度も基準がちょっと微妙ですが、数少ないホワイト企業を見分ける制度なので、形骸化しないことを願います。