「売上は減少の一途」
水曜日の「おはよう日本」で取り上げられていました。
新潟の弥彦競輪です。
バブル時代の平成3年の最盛期には、利益が年間10億円だったのに、ここ10年ほどは、利益ゼロの年が続いています。
「ミッドナイト競輪とは?!」
その名のとおり「深夜」に「競輪レース」を行うものです。
ターゲットは、会社から帰宅したサラリーマンのようです。
初めて「小倉競輪」で実施され、今では、全国10か所あまりの競輪で開催されているとのこと。
競輪場の場内は、無観客。
サッカーのペナルティによる「無観客試合」のような静けさ・・・
レースは、WEBなどで、配信される方式。
若者がターゲットということですかね。
レースの時間は23時30分までと、かなりのミッドナイト感!
ナイター競馬・競輪・競艇は、20~21時くらいまでで、すでに、かなり前から実施されていましたが、さらに遅い時間帯のレースです。
「ミッドナイト競輪の課題も山積・・・」
斜陽産業の競輪ビジネスを救う救世主!と言いたいですが、なかなか、簡単にはいかないようです。
地元住民の理解を得るのも一苦労のようです・・・
「ジャン」の音がうるさい!
「照明が明るい!」
と反対の声も。
ただ、住民としては、地元の大きな産業であり、過去には、競輪の収益で、いくつもの公共事業(ハコモノ)などが実施してきたこともあり、複雑な心境かもですな?!
「自治体の苦悩・・・」
競輪ビジネスの経営主体である市区町村も、売上減少には、苦しんでいるようです。
地方競馬・競輪・競艇の廃止は相次いでいます。
弥彦競輪でも、弥彦市長が
「ミッドナイト競輪で経営が安泰になるわけではない・・・
赤字にしてはならない!
ギャンブル(の運営)に市民の税金を投入できない・・」
と苦しい胸の内を語っていました。
それでも、照明設備等に3億円を投じて、ミッドナイト競輪を実施する決断をしたようです。
もし、廃止にする場合は、競輪場の撤去費用に10億円が必要とのこと・・
まさに、前門の虎後門の狼?!
行くも地獄引くも地獄といったところでしょうか?!
「根本にあるのは、若者のギャンブル離れ?!」
苦しいのは、競輪ビジネスだけではありません。
地方競馬・競艇・オートレースも、売上・経営はボロボロ・・・
安泰といわれていた中央競馬(JRA)も売上は頭打ちから減少へ・・・
飛ぶ鳥を落とす勢いだったパチンコ業界は、急落しています・・・
主な原因は、
・レジャーの多様化
・若者のギャンブル離れ
でしょうか?!
「20年前から予兆はあった・・・」
ぼくは、学生時代?!から、いわゆる「3競1オート」と言われる「公営ギャンブル」が大好きで、競輪場にも足しげく通っていました。
大井競馬(トゥインクル)<中央競馬<競艇<<<<競輪
↑は、当時、ぼくが感じていた「ファッショナブル度」「入りやすさ度」です。。
一般成年男子のぼくですら「競輪場」は他の競技場と違って、雰囲気が「怖い」のです・・・
しかも、20年前でも、すでに「老人ホーム」状態でした。
20代なんて、ぼくらしかいない!
平均年齢高っ!
って感じでした。
そのころから
「こりゃ、競輪には、未来はないな!」
と語っていました。
現在の惨状は、もはや・・・
「競輪ビジネスに復活する方法はあるのか?!」
結論は「ない!」と思います・・・
若者の「飲む・打つ・買う」離れというトレンドが、短期間で、急激に変化することはないでしょう。
とすると、競輪の売上ポイントを「ギャンブル」(車券)から、レジャー・エンターテインメントといった別のポイントにシフトさせるべきでしょうか!?
パチンコも、1円パチンコを導入したりして、同様の路線を目指していますが・・・
ただし、このシフトチェンジの致命傷は、ギャンブル本体の「売上」を、どこで稼ぐか?になりますね・・
「まとめ」
・競輪ビジネスを始めとる「公営ギャンブル」の斜陽化に歯止めがかからない・・・
・競輪ビジネスから撤退するにも莫大なコストがかかる・・・
・ミッドナイト競輪は、売上回復の1ツールとしては有効かもしれないが、競輪ビジネスそのものを復活させるまでは期待できない・・
・小手先だけの対応策では、完全復活は期待できない