弾薬などの相互提供 豪・英とも協定 参院で承認

弾薬などの相互提供 豪・英とも協定 参院で承認
自衛隊とアメリカ軍による、食料や弾薬などの相互提供の範囲を広げる協定が、14日の参議院本会議で自民・公明両党や日本維新の会などの賛成多数で可決され、承認されました。
日米間のACSA(アクサ)=「物品役務相互提供協定」は、自衛隊とアメリカ軍が、食料や燃料、弾薬などの物品や、輸送などの役務を相互に提供しあう手続きを定めた協定で、自衛隊の活動範囲を拡大した安全保障関連法の成立を受けて見直され、去年9月、日米両政府が署名しました。

14日の参議院本会議では、この協定に加えて、オーストラリアやイギリスとの間でそれぞれ署名した同様の協定についても、一括して採決が行われ、自民・公明両党や日本維新の会などの賛成多数で可決され、承認されました。協定は、それぞれの相手国の国内手続きを経たうえで、正式に公文を交換して発効する見通しです。

政府は、フランス、カナダとも協定の締結に向けた交渉を進めていて、北朝鮮による核・ミサイル開発など、地域の安全保障環境が厳しさを増す中で、外国での緊急事態における邦人保護などの備えを、各国の軍隊と協力することで強化したい考えです。