若田部昌澄さんの記事紹介です。
(個人的に次の日銀総裁になって欲しい方と同姓同名なかたです)

The 'Buy Yen In Crisis Times' Mentality Reveals Strength And Weakness Of Japan via @forbes
(Masazumi Wakatabe, 2017.04.18)

若田部昌澄さんは、安達誠司さんが購買力平価で見た場合のドル円レートに関するレンジを紹介しています。

多くの人が、日本の財政危機を言っている、それなのに、なぜ、円が強い(通貨が増価)のか。

高橋洋一さんの記事を紹介され、名目GDPの伸び、日銀による国債買い入れによって、日本の財政状況が良いことに言及(過去にも若田部昌澄さんが記事に)されています。
また、OECDが、日本は財政拡張余地が他のOECD諸国よりも大きいことしている点に触れておられます。

更に、日本が優れている点を3つ挙げられます。

第一に、安倍政権が長期安定しており、不確実性が少ない点もプラス点。

第二に、世界は保護主義を懸念しているが、日本は米国抜きでTPPを復活させようとしている点。

第三に、金融セクターにChinaなどのような問題を抱えていない点。

以上を強みとして挙げられています。
では、弱みは何でしょうか?

政治家の慢心を指摘されています。
デフレ脱却、物価安定目標達成は未だ…
日本銀行が白川日銀時代と同じではないが、現状維持に甘んじているようでは、投資家に"危機の円買い"という考えを強めてしまう、と。

「動かざること日銀の如し」
「下方修正は寝て待て」

これらは、質問者2が白川日銀を批判する際に使った言葉です。

物価安定目標の達成時期を5回も後ズレさせ、総括的な検証後にYCCを導入して以降、現状維持を繰り返す日銀にも当てはまる気がしないでもありません。


片岡剛士さんが日銀審議委員候補となったとの報道がありました。黒田日銀下では制約は有るかもしれませんが、木内審議委員の代わりだそうです。

賛成8、木内1と孤高のトンデモぶりを発揮した木内審議委員とは真逆に、大胆な追加緩和の提案や、完全雇用時の失業率推計が3%台半ばどころかもっと低いことなどを明らかにするなど、消極的日銀を積極的な日銀に変えるキッカケとなってくれることを期待します。

心の遅延証明も、物価安定目標達成の遅延証明も要りません。
進化した片岡剛士さんのご活躍を確信しております٩( 'ω' )و

最後に書籍の紹介です。

【本】アベノミクスは進化する

原田泰さん、片岡剛士さんのお名前が。この著者の中に次の日銀ボードメンバーがいらっしゃるかもしれませんね。


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