前多健吾
2017年4月19日09時55分
年間250万人以上が登る高尾山(東京都八王子市、599メートル)でのけが人救助のため、東京消防庁が特殊な小型救急車を導入する。登山道を走行して山頂まで到着できる都内初の救助車両だ。自動式心臓マッサージ器なども新しく搭載、救援用の資材や機材も充実させた。
地元の八王子消防署管内へ今月22日に配備予定の小型救急車は、一般的な救急車より全長は150センチ、幅は20センチ小さく、高さも40センチ低い。4輪駆動で悪路にも強い。暗い樹林の中でも活動できるように車両の両側にLED照明灯も付けた。
高尾山は都心に近く、手軽に登れる山として人気がある。2007年にミシュランの旅行ガイドで三つ星と評価され、一気に登山者が増えた。
高尾山でケーブルカーを運行する高尾登山電鉄のまとめでは、年間120万~130万人だった利用客は昨年度210万人になった。ケーブルカーを使わない登山者も多く、実際は250万~300万人が山頂を目指し、「世界一登山者が多い」とも言われる。
一方でけが人も急増。八王子消防署によると、07年のミシュラン掲載前の119番は100件程度だったが、年々増え、ここ数年は約2倍になっている。
これまでは急病人が出ると、救…
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