トップ > 石川 > 4月19日の記事一覧 > 記事

ここから本文

石川

小松空港 逆風耐えた 昨年度、国内線利用者数を維持

写真

 県は二〇一六年度の小松空港の利用状況をまとめた。国内線は主力の羽田便の利用者数が一五年度比で3%減にとどまり百九万三千三百十六人。同年三月の北陸新幹線開業による利用者減は広がらず、国内線全体も前年並みだった。国際線は全体的に好調で、過去最高の十九万四千五百三十六人に達した。(福岡範行)

国際線は過去最高

 県によると、羽田便は一五年度、新幹線開業の影響でビジネス利用が半減し、観光利用より下回った。一六年三月には一日あたり二往復減の十往復になり、利便性の低下も心配されていた。

 県は一六年度、地元企業など向けに「ビジネス利用サポートキャンペーン」を展開。二往復ごとに、JR金沢駅や福井駅へのバス乗車券など千円相当の特典を贈って利用を呼び掛け、利用者の減少を抑えた。

 一七年度は首都圏の企業にキャンペーン参加を促し、双方向のビジネス利用の定着を図る。五月末までの期間限定で、新規参加の首都圏企業などへ二往復ごとに二千円相当の特典を贈る。空港企画課の担当者は「少なくとも利用者数を維持したい」と語った。

 国際便は昨年十月に週二往復増便し、毎日運航する台北便が2%減となったものの、台湾からのチャーター便は大幅に増え五十三便、一万六千三百四十六人。ソウル便や上海便は前年度を上回った。一七年度は海外に人気の四月から初夏に台湾、香港から六十往復近いチャーター便が飛び、好調な出だしになっている。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索