諏訪和仁
2017年4月19日11時06分
海外から来た観光客は関西でどこに行っているのか。外国人観光客向けの交通系ICカードの利用データを分析すると、大阪・ミナミや京都に行く客が多く、神戸や奈良に行っても7割は大阪に泊まっていた。分析した関西経済連合会や近畿運輸局は、大阪・京都以外にも足を延ばしてもらうための策を練る。
分析したのは昨年4月~12月に売れた4万2千枚のICカード「関西ワンパス」の電車やバスの乗降データだ。運輸局観光部の福元稔次長は「外国人観光客向けの交通系ICカードは関西しかなく、分析も初めて」と話す。団体旅行客はバスでの移動が多いため、ワンパスの利用者は個人旅行が多いとみている。
ワンパスは京阪神の主な駅19カ所で売っているが、75%が関西空港のJR西日本と南海電気鉄道の窓口で売れた。関経連でワンパスを担当している奥居武さんは「関空―難波―京都間の流れが太く、このルートからどうやってほかに誘い出すかが課題だ」と話す。
乗降データから推計した滞在時…
残り:409文字/全文:814文字
トップニュース
新着ニュース
あわせて読みたい
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部