プロローグ
(西暦の終焉)
西暦 2333年
発生から20年続いた地球規模の内戦は
反乱軍の圧倒的な猛攻により
政府軍の最終防衛ラインを
統合府エネルギー炉心都市ガルシアまで
後退させられていた
政府軍の防衛もむなしく、突如現れた
真紅の稲妻は、炉心を破壊・・・
暴走した反物質エネルギーの暗黒は
地球の全てを飲み込んでいった。
ウォータームーン
月で危機を逃れた少数の民が、
新たな歴史を開いてから
数世紀の時が流れていた。
地壊暦元年、西暦統合年2599。
爆発時に発生した
放射線と超重力に汚染された氷塊は、月面に降り注ぎ、
その姿を蒼ざめた海に変えた。
地壊時に発生した衝撃波は、地軸を迷走させ、
不安定な自転重力に捕らえられた地壊片(アステロイド)が太陽光を遮り、
各施設に残されていた太陽蓄電装置も、
その機能を果たすことはなかった。
唯一の支えは、生き残りを賭けた先人達の知恵、
生運動機能による蓄電が、
生き延びるためのエネルギー源となっていた。
しかしそれも、種の広がりと共に
供給のバランスを失い、生き続ける為の糧すらも、貧しさの中では
新たな争いの火種になりかねない、そんな危機をはらんだ時代だった。
(悪夢の再来)
ルドラスの北遥か先史遺跡
地球消滅により制御機能を失い、 266年間廃棄され、
遺跡化していた物質転換炉ジャンゴラ。
残された人々は、沸き返っていた。
エネルギーの再生をめざし、数十年かけた努力と研究により、
炉心再生の問題点であった陽反射冷却機を
冷却用に改良した氷冷却湖化装置へ機能転換することで、
七割の機能回復を実現出来たのである。
しかし、糧を得るための夢が、蒼い星の悪夢を
再び呼び覚ますことになろうとは、誰が予測できたであろうか。
ジャンゴラの悪夢
炉心点火から数日後、
我々は、深層から湧き上がる恐怖の象徴
血塗られた魔人ヴェネガットの姿を目撃する。
人類の過ちから生まれた人造神。
新たな糧を創造するための反物質生命。
地球と共に滅び去ったはずの凶戦鬼。
相反するエネルギーが求める破滅は、
再び、地球の悪夢を繰り返すのだろうか。
そして闘者達は、
ヴェネガットを止めることが出来るのだろうか。
注)この文は説明書にあるものを丸写ししてみました。(バックも黒)
ムービーではまた別のことを言っているみたいですが、聞き取るのがめんどいのでパスです。