Windows XPの継続使用を選択された皆様へ…。最低限行うべきセキュリティ対策に関するまとめ

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皆様、こんばんは。

今週も1週間、頑張ってまいりましょう。

それでは今回の投稿です。

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はじめに

さて4月9日に、Windows 8.1 Update 1がリリースされてから、早くも5日が経過しました。

先週末を利用してWindows 8.1 Update 1を適用した方も多いのではないでしょうか。

しかし一方、4月9日は同様にWindows XPのサポートが終了した日でもあります。

2001年の発売以来、13年もの長きにわたり活躍してきた、Windowsの象徴ともいうべきOSの歴史に幕が降りたのです。

一般向けのWindows 9x系に、安定性・堅牢性に定評のある法人向けのWindows NT系を統合化することで誕生したWindows XP。

またWindows XP以前のWindows OSに採用されていたClassic styleと呼ばれる外観を、「Luna」と呼ばれるスタイルを採用することで、現在のVisual styleと呼ばれる外観に変更されたのはWindows XPからでした。

10年以上にわたるサポート期間及び発売以来の累計販売台数を考えれば、今後如何なるWindows OSが登場しようとも、Windows XPの残した功績を超えることは難しいのかもしれません。

以前に投稿させていただいた【Windows XP サポート終了問題】の記事の中で記載した、全盛期のWindows XPが当時のデスクトップOSに占める割合をご覧になれば、いかに大勢のユーザーがWindows XPを使用していたのかをご理解いただけると思います。

まさに21世紀を代表する素晴らしいOSであったことに間違いはないでしょう。

しかしながら一方、使用ユーザーが増加したことにより、Windows XPというOS自体に歪みが生じていることも事実です。

以下をご覧ください。

アクセス解析

この画像はWindows XPのサポートが終了した日から2日後、つまり4月11日の当ブログのアクセス解析より、OS別の集計結果です。

WebブラウザのUserAgentの値を元にした集計結果ですが、N/A(不明)を除くと、いまだにWindows 7に次ぐアクセス数が集計されていることがご理解いただけると思います。

上記は当ブログにおける1日のアクセス数であり、これを全世界規模と仮定して考察すれば、いまだに多くの方がWindows XPを使い続けているという現状を垣間見ることができるでしょう。

つまりいまだに多くの方が、今後修正されることのないセキュリティリスクを有したWindows XPを継続使用されているということなのです。

Windows XPのサポート終了後の継続使用に関するセキュリティリスクについては、すでに多くのサイトで記載があるため、当ブログによる詳細な記述は控えますが、Windows XPの継続使用を選択された方へ1つだけ記載させていただきたいと思います。

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Windows XPの継続使用を選択された方へ

Windows XPの継続使用を選択する上で最大のセキュリティリスクの要因となり得るのは、Windows XP自体のセキュリティホールです。

セキュリティソフトを作成するセキュリティベンダーにおいては、Windows XPのサポート終了後もウイルス定義ファイルの配布等の対応継続を表明しています。

Microsoft 社のサポート終了後の Windows XP コンピュータに対する保護について

しかし同様に対応継続を表明するセキュリティベンダーが、早期の新OSへの移行を促しています。

この点に関して当ブログにおいても、何度も記載させていただいておりますが、PCのセキュリティ対策はセキュリティソフトの導入のみではありません。

1番重要なPCのセキュリティ対策は脆弱性対策です。

つまり、OSや各ソフトウェアの脆弱性(セキュリティホール)を修正することが、1番重要な対策というわけですね。

しかしWindows XPのサポートが終了すると、上記の1番重要な対策である脆弱性対策におけるOS自体のセキュリティホールを修正することができなくなります。

確かにセキュリティソフトはマルウェアを検出することでお使いのPCを保護しますが、OSや各ソフトウェアの脆弱性(セキュリティホール)を直接に保護するものではないということをご理解いただきたいと思います。

残念ながらWindows XPのサポートが終了した以上、今後も安全にインターネットを利用するためには、お使いのPCを買い替える(新OSへ移行する)しか手段はありません。

とはいえ、人それぞれに事情というものがあり、お使いのPCを買い替える(新OSへ移行する)にもお金がかかりますから、やむなくWindows XPの継続使用を選択された方もおられるかもしれませんが、なるべく早期に新OSへ移行することを検討してください。

それでは次に、Windows XPの継続使用を選択された方に向けた、最低限行うべき対策を考えてみましょう。

Windows XPを継続使用する際に最低限行うべき対策

先述したように、OS自体のセキュリティホールが修正できないWindows XPを継続使用する以上、セキュリティリスクを回避する手段はありません。

以下をご覧ください。

アクセス解析2

上記はマイクロソフトが公開するデータとなりますが、Windows XPのマルウェア感染率は、最新OSであるWindows 8の21倍となります。

このデータはつまり、残念ながらWindows XPがすでに現状のセキュリティ事情に対応できるOSではないということを証明するデータでもあるでしょう。

上記のデータを踏まえた上で、早急に新OSへの移行を検討しつつ個々の事情により、やむなくWindows XPの継続使用を選択された方は、以下のマイクロソフトが公開する最低限行うべき対策をご覧ください。

アクセス解析1

それでは上記の対策について、当ブログの解説を交えながら、1つずつ記載してまいります。

<全てのセキュリティ更新プログラムを適用>

Windows XPを継続使用する場合、今後出現するであろうOS自体のセキュリティリスクを回避することはできません。

そのため、最低限今までマイクロソフトよりWindows Updateを通じて配布されているセキュリティ更新プログラムを全て適用するようにしましょう。

これにより今まで発生したOSのセキュリティホールに関するリスクを回避します。

特にWindows XPはサービスパック(SP)についても、3バージョンまで公開されていますから、全てを必ず適用してください。

1、【セキュリティ製品も最新の状態に】

Windows XPを継続使用する場合、現在マイクロソフトのサポートが継続されているOSよりも、セキュリティリスクが高いことはどうしようもありません。

そのため、Windows XPのサポート対応の継続を表明しているセキュリティソフトを使用し、必ず製品及びウイルス定義ファイルを最新の状態にすることを心掛けてください。

また可能であれば、セキュリティソフトは有償及び無償を問わず、総合型のセキュリティソフトを使用することをお勧めします。

そして一方、さらに各ソフトウェアについて以下の点をご注意いただきたいと思います。


『<各ソフトウェアの注意点』

1、Java及びAdobe関連のソフトウェアは、セキュリティリスクが発生する危険性が高いためインストールしない(すでにインストールしている方はアンインストールしましょう)

2、上記のソフトウェア以外においても、どうしても必要とするソフトウェア以外はインストールしない

3、Reboot Restore Rx等のシステムロールバック系ソフトを使用し、万一の不測事態から容易に復旧できるPC環境を構築する


2、【インターネットからの切断】

マイクロソフトによるサポートが終了している、Windows XPをインターネットに接続すれば、当然ながらセキュリティリスクは増加します。

本来であればインターネットに接続せずに、限定的なネットワークで運用することが望ましいですが、Windows XPのみを所有している方の場合、どうしてもインターネットに接続する機会もあると思います。

そこでWindows XPにてインターネットに接続する場合、常時接続を避け、必ず必要時以外はインターネットから切断しましょう。

またインターネットを利用する際は、 Internet Explorerを使用せずに、サポート対応の継続を表明しているサードパーティ製のWebブラウザを使用してください。

お勧めは『Google Chrome』です。

<USBメモリ等の利用停止>

Windows XPをインターネットから切断した、限定的なネットワークで運用していたとしても、USBメモリ等の外部メディアを利用するとセキュリティリスクは増加します。

特にサポートが終了しているWindows XPに使用した、USBメモリ等の外部メディアを別のPCに使用してはいけません。

その逆もまた然りです。

Windows XPを継続使用する方は、USBメモリ等の外部メディアを使用しないようにお願いいたします。

どうしてもUSBメモリ等の外部メディアを利用する場合、お使いのWindows XPのみで利用するようにしましょう。

さて以上がWindows XPを継続使用する際に最低限行うべき対策です。

重ねて記載しますが、上記の対策を実践しても、Windows XPに関するセキュリティリスクが無くなるわけではありません。

あくまでやむなく限定的な期間において、Windows XPを継続使用する方のための最低限の対策であり、根本的なセキュリティリスクを解決するためには、お使いのPCを買い替える(新OSへ移行する)ことが必要となります。

Windows XPを継続使用する方は、なるべく早急にお使いのPCを買い替える(新OSへ移行する)ことをご検討ください。

それでは以上です。