高橋尚之
2017年4月18日21時26分
太陽光発電パネル販売を手がける「ZEN POWER」(福岡市)が福岡地裁から破産手続きの開始決定を受けたと、東京商工リサーチ福岡支社が18日、発表した。決定は5日付。同支社によると負債総額は52億円で、九州・沖縄の太陽光発電関連事業の倒産では過去最大の規模だという。
同社は2005年に創業。太陽光発電パネルや周辺機器を国内外に販売し、ピーク時の14年の売上高は74億円だった。だが15年、取引先のドイツの会社から販売代金を回収できなくなり、資金繰りが悪化。売上高は約5500万円まで落ち込んだ。国内で太陽光発電の買い取り価格が段階的に引き下げられ、導入をためらう企業が増えるなどで、パネルの市況の悪化も追い打ちをかけたとみられるという。(高橋尚之)
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