ニュース7 2017.04.17

アメリカが北朝鮮に送ったメッセージとは。
核やミサイル開発を加速させる北朝鮮に。
全国的に荒れた天気に。
あすの通勤・通学に注意が必要です。
こんばんは、ニュース7です。
まずは朝鮮半島を巡る動きです。
北朝鮮への圧力を強めるアメリカ。
ペンス副大統領がきょう、韓国のファン・ギョアン首相と会談しました。
一方の北朝鮮は、軍事パレードに加え、きのうは弾道ミサイルも発射し、挑発的な行動を続けています。
会談では、北朝鮮に対し、どんなメッセージが打ち出されたのでしょうか。
韓国を訪れているアメリカのペンス副大統領。
北朝鮮の兵士が真正面から見つめる中、南北の軍事境界線にあるパンムンジョムを視察しました。
ペンス副大統領は、午後、韓国で大統領職務を代行するファン・ギョアン首相と会談しました。
最大の焦点は、挑発的姿勢を続ける北朝鮮への対応。
ペンス副大統領は、外交による平和的解決を目指しつつ、軍事的な動きも排除しない姿勢を改めて示しました。
その上で、今月、アメリカ軍がシリアのアサド政権にミサイル攻撃を行ったことや、アフガニスタンで過激派組織IS・イスラミックステートに対し、強力な爆弾を使用したことを引き合いに出して、北朝鮮を強くけん制しました。
一方の北朝鮮。
おとといは、軍事パレードが行われ、新しいミサイルが次々に披露されましたが。
きょう、北朝鮮当局が外国メディアを案内した先は。
こちら、なまずの養殖場なんですが、今、餌をあげているところです。
おびただしい数のなまずが水面に上がってきています。
最新設備を整えたという、なまずの養殖場。
キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長も視察に訪れたということで、写真の展示室が設けられていました。
北朝鮮としては、なまずの生産を増やすことで、市民生活の向上につなげる考えもあると見られます。
その北朝鮮に対し、日本では。
安倍総理大臣はさらに、朝鮮半島において、在留邦人の保護や退避が必要になった場合など、平素からさまざまな状況を想定し、必要な準備・検討を行っている。
平和安全法制により、救出も可能となるなど、邦人保護の強化を図っていると述べました。
政府は、きのうの北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて、NSC・国家安全保障会議の閣僚会合を開催。
北朝鮮の最新の動向など、情報を分析したうえで、今後の対応方針を協議しました。
そして、情報収集や警戒監視に全力を尽くすとともに、国民の安全安心に万全を期すことを確認しました。
ペンス副大統領はあす来日し、安倍総理大臣と会談して、北朝鮮情勢への対応を巡っても、意見が交わされる見通しです。
菅官房長官は。
そしてこちら。
韓国では、きょうから大統領選挙の公式の運動期間に入りました。
重要な争点に浮上しているのが、北朝鮮の核・ミサイル開発をどう食い止めるかなど、安全保障政策です。
独走状態だった革新系の最大政党、共に民主党のムン・ジェイン候補に対し、中道系の政党、国民の党のアン・チョルス候補が追い上げています。
事実上、2人の争いになると見られる中、両候補は何を訴えたんでしょうか。
北朝鮮に融和的な立場を取っていたムン・ジェイン候補。
アメリカと北朝鮮との間で緊張が高まっているのを受けて。
前の政権を引き合いに、自分なら国民の安全を守ることができると、訴えました。
一方、アン・チョルス候補。
北朝鮮には、米韓同盟に基づき、制裁を優先すべきだという立場です。
選挙には15人が立候補していますが、事実上、この2人の争いになる見通しです。
世論調査の支持率は、1か月前はムン候補が34%に対し、アン候補は僅か9%でした。
それが最新の世論調査では、ムン候補が40%、アン候補が37%。
北朝鮮に対し、不安を募らせる保守層の間で、北朝鮮に厳しい姿勢のアン候補が、急速に追い上げています。
日本への姿勢はどうなのか。
ムン候補は厳しい発言が目立ち、慰安婦問題を巡る日韓の合意に批判的な立場を示しています。
アン候補も、日韓合意は見直さなければならないと発言していますが、日本との良好な関係が重要だとも指摘しています。
選挙戦が始まったきょう午後、韓国の検察は、最大の財閥、サムスングループから賄賂を受け取った収賄などの罪で、パク・クネ前大統領を起訴したと発表しました。
投票は来月9日。
パク前大統領の支持基盤だった保守層を、いかに取り込むのかも勝敗を左右しそうです。
前線を伴った低気圧が、急速に発達しながら東寄りに進んでいます。
西日本を中心に雨や風が強まり、所によって激しい雨が降っていて、あすにかけては、東日本や北日本でも次第に雨や風が強まり、荒れた天気になる見込みです。
気象庁は、土砂災害や川の増水、暴風や高波などに警戒するよう呼びかけています。
西日本を中心に強まった雨と風。
長崎県が佐世保市に設置した雨量計では、午後4時までの1時間に、50ミリの非常に激しい雨を観測しました。
福岡県飯塚市の遠賀川では、河川敷に止められていた車両が水没しました。
5台ほどが屋根まで水に使っていて、警察によりますと、人は乗っていなかったということです。
また、警察によりますと、別の河川敷でも、数台の車が水につかっているという通報が寄せられています。
3年前の土砂災害で多くの犠牲者が出た、広島市安佐南区です。
広島市は、区の一部に避難準備の情報を出し、高齢者や体の不自由な人などに、避難を始めるよう呼びかけています。
また、広島市の一部には、避難勧告が出されています。
広島県と山口県では、一部の地域で土砂災害の危険性が高まり、土砂災害警戒情報が発表されているほか、山口県では、川の水位が上昇し、氾濫の危険性が高い、氾濫危険水位に達している川があります。
低気圧は、このあとさらに発達しながら、日本海を北東へ進むと予想され、これからあすにかけては、東日本や北日本でも、太平洋側を中心に、荒れた天気になる見込みです。
あすにかけての陸上の最大風速は、近畿、関東、伊豆諸島、それに北海道で20メートル、九州南部と四国、北陸、それに東北で18メートル、九州北部と中国地方、東海で15メートルと予想されています。
あす夕方までの雨の量は、いずれも多い所で、東海で230ミリ、近畿と四国で200ミリ、甲信地方で180ミリ、関東と九州南部で150ミリ、北陸で120ミリなどと予想されています。
気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、それに暴風や高波に警戒するよう呼びかけています。
あすの朝、どうぞ最新の気象情報を確認してから出かけてください。
続いてはこちらです。
基準を下回る残業時間でも、過労死と認められました。
過労死や過労自殺を認定する基準となるのが、いわゆる過労死ラインです。
時間外労働が月に100時間を超えた場合などです。
埼玉県のスーパーマーケットで働いていた男性社員が、この過労死ラインを下回る残業時間で過労死と認定されていたことが分かりました。
鍵になったのは、勤務時間以外のサービス残業でした。
過労死が認められたのは、すーぱーいなげやの埼玉県にある店舗で働いていた、当時42歳の男性社員です。
食品売り場の責任者をしていましたが、平成26年6月、脳梗塞のため亡くなりました。
男性の時間外労働をまとめた労働基準監督署の資料です。
脳梗塞になる前の4か月間の平均は、75時間53分、1か月最大で96時間35分と、過労死ラインを下回っていました。
では、なぜ今回、過労死と認められたのか。
高井キャスターです。
過労死を認定する基準になるのが、いわゆる過労死ラインです。
時間外労働が原因となった病気の発症から直近の1か月間に100時間を超えた場合、また、2か月から6か月の間の月の平均で、おおむね80時間を超えていた場合、労災認定される可能性が高くなります。
政府は、時間外労働の上限規制の導入を目指しています。
そこで意識されているのも、このラインです。
繁忙期であっても1か月の上限は100時間未満に規制するなどとしています。
今回の男性は、この過労死ラインを下回っていました。
脳梗塞になる前の4か月間は、平均で75時間余り。
1か月の最大では、96時間余りでした。
男性が過労死と認められた鍵は、サービス残業もあったと見られています。
スーパーマーケットで働いていた男性。
警備会社の入退館記録から、タイムカードを打刻し、勤務を終えたとしたあとも、仕事を続けていたと見られています。
タイムカードの勤務終了時間と、店を出た時間の間には、平均で2時間41分もの差があったということです。
また男性は、不規則な勤務が続いていました。
深夜0時まで働いた次の日、朝6時台に出勤することもありました。
このため男性は、過労死との関連性が高い、過重な業務があったと認定されたのです。
男性が働いていた店舗では、ほかの従業員も、タイムカードを打刻する始業前から仕事を始めていたということで、弁護士は、サービス残業が常態化していたと見られるとしています。
男性の遺族のコメントです。
いなげやでは、別の店舗でも平成15年に、当時27歳の男性社員が過労のため自殺しています。
当社の社員が過労死で労災認定を受けたのは事実ですが、内容を確認してから対応したいとコメントしています。
専門家は次のように指摘しています。
次は、川崎市の踏切で起きた痛ましい事故についてです。
現場には、きょうも花を供える人などが相次いで訪れています。
踏切の中にいたお年寄りを助けようとしてはねられ、亡くなった銀行員の男性について、警察は、駅に入る途中にお年寄りに気付き、改札付近から救助に向かったと見て、調べています。
事故が起きた、川崎市にある京急線の踏切です。
亡くなった児玉征史さん。
踏切内に入った川崎市の77歳の男性を助けようとして、電車にはねられました。
児玉さんは、横浜銀行で、人事や新入行員の採用などを担当していました。
入行する際に、児玉さんが採用の担当者だったという男性は。
事故が起きたのは、おとといの午前9時過ぎです。
遮断機が下り始める直前に、77歳の男性が、踏切の中に入りました。
防犯カメラには、そのとき、児玉さんが駅の改札付近から踏切に近づいていく様子が映っていました。
そして声を出しながら手招きする様子も。
このあと、遮断機のバーを持ち上げてくぐります。
電車の運転士の話では、お年寄りの腰に腕を回し、踏切の外に連れ出そうとしていたということです。
警察は、児玉さんが駅に向かう途中で、踏切内にいる男性に気付き、改札付近から救助に向かったと見て、当時の状況を調べています。
また、これまでの調べで、77歳の男性は、自殺しようと踏切に入ったと見られています。
踏切の中に入った児玉さん。
元同僚で、30年にわたって親交の深かった友人は、人柄について、次のように話しています。
きょうは、ご覧のような項目をお伝えしています。
ニュースを続けます。
先月、千葉県松戸市の小学3年生で、ベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさんが殺害された事件。
その後の調べで、逮捕された小学校の保護者会の会長、澁谷恭正容疑者の軽乗用車と見られる車が、女の子が行方不明になった日の朝、女の子の自宅周辺などを走行していたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
付近の防犯カメラに映るなどしていたということです。
警察は、車で女の子を連れ去った疑いがあると見て調べています。
長崎県の諫早湾で行われた、干拓事業を巡る裁判。
長崎地方裁判所の松葉佐隆之裁判長は、開門すれば、干拓地の農地に塩害などが発生する可能性が高い一方、諫早湾の漁場環境が改善する可能性は高くない。
開門調査によって、堤防の締め切りと漁獲量の減少との関連性などを調べても、解明できるかは不明で、農業に重大な被害のおそれがあるとして、仮処分の決定に続き、国に開門の禁止を命じました。
7年前には、福岡高等裁判所が、漁業者の訴えを認めて開門を命じた判決が確定していて、司法の判断が相反する状態が続くことになります。
女性が本人の意に反して、AV・アダルトビデオに出演させられる問題などを受けて、業界に向けて提言などを行う第三者委員会が発足し、大学教授と弁護士の委員が記者会見しました。
この中で、意に沿わない演技などに対して、正当な理由をもって、出演を打ち切ることができるよう、契約に織り込むことや、出演者が不当な圧力を受けることなく、自由意思で契約して、初めて撮影が可能になることなど、業界が守るべき規則をまとめたことを明らかにしました。
委員会の提言や助言は、3つの業界団体などを通じて、制作会社や出演者に伝えられ、規則に従わない場合は、罰したうえで、どのような違反があったかを公表していくとしています。
トルコで行われた国民投票。
大統領の権限を大幅に強化する憲法改正案への賛成が、僅かな差で過半数を占めました。
最大野党は、結果に異議があるとして、票の数え直しを求めていますが、エルドアン大統領は、史上最も重要な憲法改正を成し遂げたと勝利を宣言しました。
投票から一夜明けて。
続いてスポーツです。
まずはきのうまで行われた、競泳の日本選手権。
熱いレースがたくさんありましたよね。
応援に熱が入りました。
次は7月の世界選手権です。
日本代表には、瀬戸大也選手に萩野公介選手、そして。
女子で史上初の5冠達成の池江璃花子選手と、期待の顔ぶれがそろいました。
きのうまでの結果を踏まえて発表された世界選手権の代表は、18人。
期待の7人が記者会見しました。
瀬戸大也選手は、日本選手初の世界選手権3連覇を懸ける400メートル個人メドレーなど合わせて3種目で選ばれました。
萩野選手は、日本選手権で瀬戸選手に敗れ、早くも意気込んでいます。
16歳の池江璃花子選手。
日本選手権では、女子初の5冠に輝き、その5種目すべてで代表です。
大相撲春場所をけがで途中休場した横綱・白鵬。
靖国神社で行われた奉納相撲で、春巡業に復帰しました。
白鵬は、先月の春場所で右足の太ももなどを痛め、5日目から休場。
春巡業にも参加していませんでしたが、きょう復帰し、力強い土俵入りを披露しました。
横綱・鶴竜との取組では、多くの観客を沸かせました。
春場所で優勝を争った大関・照ノ富士。
足のけがのため、春巡業を休んでいましたが、きょう、復帰しました。
気象情報、平野さんです。
こんばんは。
あすにかけては荒れた天気に注意、警戒が必要です。
まずはこの時間の雨の様子から見ていきましょう。
西日本だけではなく、東日本や東北も一部雨の範囲広がってきましたね。
そして、この時間の各地の様子も見ていきましょう。
まずは、高知市内の様子です。
これ、あっ、道路に雨が降っているのが分かりますね。
ぬれていますね。
四国、このあともさらに活発な雨雲がかかる予想になっています。
そして東京都内も見ていきましょう。
東京も傘を差している人が多いですね。
増えてきましたね。
関東あすの朝にかけては、雨だけでなく風も強まりそうなんですね。
ではこのあとの雨の予想を見ていきましょう。
今夜は西日本中心に黄色など活発な雨雲がかかる予想です。
局地的には雷を伴って、非常に激しく降る所もありそうです。
そしてあすの朝、通勤・通学の時間帯にかけては、東日本から北日本、本降りの雨という所がありそうです。
風を重ねてみましょう。
沿岸を中心に風、非常に強く吹く所もありそうなんですね。
通勤・通学の時間帯に、交通機関に影響が出るおそれもありそうですので、ご注意ください。
そしてその後、北日本は日中にかけて荒れた天気、続く所がありそうです。
では各地のあすの天気を見ていきましょう。
2017/04/17(月) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
ニュース7[二][字]

米副大統領が韓国へ…北朝鮮対応・何を語る

詳細情報
番組内容
夜7時、あなたと一緒に見つめたい。きょうの日本、世界の今 【キャスター】鈴木奈穂子,【サブキャスター】高井正智,【気象キャスター】平野有海
出演者
【キャスター】鈴木奈穂子,【サブキャスター】高井正智,【気象キャスター】平野有海

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スポーツ – スポーツニュース

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