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浮浪雲 〜小事を気にせず流れる雲のごとし〜

suzOG
「ただ路傍の花のように。」
「ただ一輪。咲いているだけでございます。」
「誰のためにでもなくねぇ・・・」

「ただ自分だけで、ただ咲いてるのに、」
「その香りを風に散らしまして・・・」
「誰も心が和む・・・」

「もちろん、花は誰かを和まそうとして咲くのではございません。」
suzOG
「例えば川なら、」
「川は、ただ流れているだけでございましょう。」
「しかし誰でも川のそばにくれば、喉の渇きは癒されます。」
suzOG
「人間だれだって寂しいもんなんじゃ ねえでしょうか。」

「寂しさを何で埋めるかが問題です。」
「酒や女で埋める人もいます。」
「友だちで埋める人もいます。」
「本で埋める人もいます。」
「人を傷つけて埋める人もいます。」

「できるだけ素敵なもので埋めた方がいいんじゃ ねえでしょうか。」
suzOG
父親「いいんですよ、立派になろうなんて考えなくても。」
息子「そうゆう訳にもいかないよ。」
息子「やっぱ、自分の将来考えるとさ・・・」
父親「立派になろうなんてのは、疲れますから、」
父親「自分のやりたいことだけ、自分が楽しいことだけ、考えたらいいんですよ。」
父親「それでいいですよ。」
suzOG
父親「立派なんてのは、人のためですから、自分のだけのためにやんなさいな。」
父親「それにさ、人をたくさん泣かしたり、傷つけたりしねぇと、」
父親「立派な人には、なれねぇんですよ。」
suzOG
「なにがすごいって」
「人の心を和ます奴ほどすごい奴はおらんだろうなぁ・・・」
suzOG
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