右へならえ!の中学受験は、受験産業のカモ?
新連載スタート! 「地方出身・高学歴・共働き」夫婦は注意! 小学生時代の目標は「○○中学」ではなくアタマをよくすること
私立中学に入れることで子どもは賢くなるのか?
連載のテーマは、「公立中学校で伸びる子」ですね。私にうってつけのテーマじゃないですか(笑)。
結論から言えば、公立中で伸びるのは、幼児期から児童期にかけて、よく遊び、よく本を読んできた子です。国語力が高く、自分で学ぼうとする子。こういう子は、公立中に限らずどこでも伸びるのです。もちろん私立中学校でも伸びます。本来の意味で「アタマのいい子」になるからです。
そもそも、公立中に行かせたほうがいいか、私立中を受験したほうがいいのか、という疑問があると思います。正直に言わせていただければ、「公立中に行かせるべきだ」と言い切ることはできません。現在の公教育には様々な問題があり、強くおすすめできない側面もあるからです。これについては、次回ゆっくりお話しします。
では私立中学を受験すべきなのでしょうか。
おすすめしたい私立中学はいくつもあります。公立中高一貫校にも魅力的な学校が多いと思います。ただし、塾通いしないで入学できるのであれば、です。
問題は、学校そのものではなく「塾通い」なのです。現在の中学受験のシステムの中では、小学校時代の貴重な3年間を塾に奪われることになってしまうからです。「真にアタマのいい人」になるための遊びも読書も体験も失ってしまう、これこそが根本的な問題だということを、まずは強調させてください。
連載バックナンバー
公立校で伸びる子は親が違う!
- 右へならえ!の中学受験は、受験産業のカモ? 2017.04.19