この試合では色んな事が起きました。
ただ、Twitterなどを見ていると、セレッソ大阪サポの多くがこの試合で起こった事を理解していない、または勘違いしている気がします。
たぶんこのままではお互いにとって遺恨だけが残るんじゃないかなぁ、セレッソ大阪サポから見たら「札幌クソだな」的な感想だけで終わるんじゃないかなぁ、と思うので記事にしてみました。
※まぁ個人的にはこんがらがった遺恨がずーっと残るのもそれはそれで面白いとは思うんですけどね(笑)
というわけで、この試合で起きた事を解説していきたいと思います。
この出来事、去年もあったのですが、札幌サポが山下へブーイングする事になった経緯をほとんどのセレッソサポの方が知らない事に私はビックリしました。
というわけで、なぜ札幌サポが山下へブーイングする事になったのか、それをまず書いていきたいと思います。
【経緯】
①2011年、山下選手が出場機会を求めてコンサドーレ札幌に移籍
※当時の札幌強化部は「能力は高い。契約が切れるのを待っていた」と能力を最大限に評価
②当初は初歩的なミスが多かったが、当時の石崎監督が我慢強く使い続ける
※結果、38試合中37試合で出場。終盤には文句なく主力に成長
③J1昇格。札幌フロントは山下選手の活躍を最大限に評価
④2011年12月初旬、山下選手は札幌残留を明言
※この時点での契約年数は不明だが2年契約、もしくはこの時点で延長仮契約を結んでいたものと推測
⑤札幌サポ歓喜
⑥札幌フロントも山下選手中心のCB編成を行うと報道
⑦2011年12月中旬頃、来季残留確定した選手全員でJ1決起集会を行う。山下選手も当然参加
⑧山下選手、新婚旅行へ出発
⑨札幌フロント、来季チーム編成完了と報道される
⑩2011年12月年末、山下選手が新婚旅行から戻る
⑪山下選手、セレッソ移籍報道が流れるが札幌サポ信用せず。「だって残留する言ってたもん。誤報だ誤報」
⑫2011年12月27日、コンサドーレ札幌が山下選手のセレッソ大阪移籍を正式発表。札幌サポ阿鼻叫喚。「だって残留する言ってたじゃん」
⑬山下選手がブログで経緯説明。「正直メンタルきついっす」「強なんで!!!」という名言を残すが、これが札幌サポの怒りの火に油を注ぐ
⑭2012年、山下選手の代わりの選手が見つからずそのまま開幕へ
⑮当然、守備がボロボロのためまったく戦えず
※札幌サポの総意は「山下選手がいればもっと戦えたはず」
⑯2012年5月のセレッソ大阪戦、当然山下選手が来るものと思っていたが、山下選手はベンチ外。さらにベンチ外なのにヘラヘラ笑いながら練習している姿が報道され札幌サポの火に油を注ぐ
※結果、2012年J1初勝利
⑰2015年、セレッソ大阪がJ2に落ち札幌ドームでとうとう山下選手と対戦。心待ちにしていた札幌サポが大ブーイングで出迎え。この試合でブーイングするたびに動揺しミスする山下選手が面白いと評判に
以上が経緯です。
で、4月23日の試合でも山下選手へブーイングをしました。札幌ドーム全体で!
セレッソ大阪スタメン発表時からブーイングしました!
※スタジアムDJもブーイングのために山下選手紹介後、しばらく待ちました。
山下選手のコールが聞こえるたびにブーイングしました!
山下選手がボールを持つたびにブーイングしました!
札幌サポがこれだけ執拗にブーイングするのは今や山下選手ぐらいでしょうね。
で、この光景を見た人のうち、上記経緯を知らない人は「なぜJ1昇格に貢献したのにこんなに嫌われてるの?」と思うでしょう。
上記経緯を知ってる人は「まだ恨んでるの?」と思うでしょう。
でも札幌サポでブーイングした人の多くは、どちらでもない気持ちを持っていたと思います。
少なくとも私は楽しみにしていましたし、会場でも多くの人が山下選手へのブーイングを楽しみにしているという話を聞きました。
この気持ちを言葉で表すなら
山下選手へのブーイングはアトラクション
山下選手へのブーイングは伝統芸
山下選手へのブーイングは様式美
このどれかだったと思います。
山下選手を恨んでる、嫌ってる、憎んでる人は札幌サポの中にはもうほとんどいないはずです。
もうあれなんですよ、ただただ楽しいんですよ、山下選手へのブーイングが。
楽しいと書くと反発を招きそうですが、
だって、山下選手へブーイングすると、目に見えて動揺して目に見えてミスをするんですよね。
で、ここでブログの言葉が出てくるわけです。「正直メンタルきついっす」「強なんで!!!」と
いやいや強くなってねーじゃんwww
となるわけです。半分ネタですよ。
で、これだけブーイングしたら当然山下選手が挨拶にこないのも知ってます。
でも「山下は挨拶にこねーな」と文句言うまでが様式美なんですよ。
もう5年経ってます。でも今年もブーイングしました。
これは、札幌には1年しか在籍しなかったのに多くの札幌サポの心に、そして記憶に残る選手だった、愛された選手だった、という事です。
いまだに山下選手のレプユニを大事に保管している人もいます。
どーでもいい選手だったら、全然戦力になってない選手だったらここまでやりませんよ!
でね、山下選手へのブーイングは本当に楽しいんです。
だから今後も札幌ドームで対戦するたびに札幌サポは大ブーイングで迎えるので、山下選手は毎回動揺して目に見えた反応してほしいし、ゴール裏に挨拶にはこないでほしい(笑)
セレッソ大阪サポのみなさんにはこれまでの経緯と心情を理解してほしいのです。
そして札幌ドームでは、できればこのプロレス的展開にガンガン参加して煽ってほしいと思うのです。
セレッソ大阪サポにはガンガン煽ってほしい、と書きましたが、そういえばこんな事件がありました。
試合開始前、セレッソ大阪サポの席からこんだ段幕が掲げられたんです。
若干わかりづらい、そしてセンスのない煽り段幕なのでしょうがない面があるのですが、
この段幕について、セレッソ大阪サポの方の中にはピンとこない、なぜこれに札幌サポが反応するのかわからない、という反応があり、ものすごく残念です。
これの一番タチが悪いところが『札幌を煽ったという認識がない』という点。
「セレッソ大阪のスポンサーへの感謝の言葉書いて何が悪いの?」なんて頭悪い反応がTwitter上でけっこうあって驚愕です。
ほんとね、これ出したセレッソ大阪サポの責任者がいたら、正座させて一時間ぐらい説教するレベルですよ。
もっとセンス高い煽り段幕出せよ、と。
なぜこの段幕が札幌サポへの煽りなのか?
日本ハムはセレッソ大阪のスポンサーでありますが、札幌ドームを拠点とした野球チーム・日本ハムファイターズの親会社でもあります。
そして、コンサドーレ札幌と日本ハムファイターズは、日本ハムが札幌ドームにやってきてから色々ありました、本当に色々ありました。
これは他地域に住んでいる人にはあまり理解できないかもしれませんが、セレッソ大阪サポにわかりやすく例えるなら、
セレッソ大阪に対するガンバ大阪、みたいな感覚かもしれません。
だから、この段幕は、この例えでいうなら「パナソニックいつもありがとう」みたいな感じなんです。
ん?ピンときませんか?
ピンとこないのはセレッソ大阪サポ集団のあの煽り段幕のセンスが悪いからです!!!
もっとね、直接的に「私たちは日本ハムファイターズを応援しています」とか「白い恋人よりロイズチョコレートが好き」とかだとわかりやすかったんですけどね。
まぁでも、この段幕、札幌サポの多くは『ははぁん、これは煽りだな』と理解しました。
そして、「試合前に煽っておいて負けるとかセレッソ大阪ダサwww」と思ったわけです。
『最初に煽ってきたのはセレッソじゃん』て思ったわけです。
おわかりいただけたでしょうか?
それでも「いやいやこれはセレッソ大阪のスポンサーである日本ハムへの感謝であって煽りではない」みたいなふざけた事言う方がいるかもしれませんので、そういう人たちには
「スポンサーへの感謝ならホームでやれや」
「日本ハムへの感謝はするけどヤンマーへの感謝はしないの?」
という言葉を投げつけて終わりにしたいと思います。
では、来年も札幌ドームでお待ちしております♪♪♪
一体、何があったんですか?
セレッソとガンバの仲の悪さに例えるくらいですから、それこそ「色々」あったんでしょうが…。