国際博物館会議の周知へ議論 京都で運営委初会合
2019年9月に開かれる国際博物館会議(ICOM)京都大会の組織委員会は18日、京都国立博物館(京都市東山区)で実務を担う運営委員会の初会合を開いた。国内にある国公私立の博物館関係者らが大会周知の方策などについて議論した。
ICOM(本部・パリ)は、137の国・地域から約3万人が参加する非政府機関。世界各地で災害や戦乱の被害を受けた館の情報を収集するほか、30の専門委員会で展示や交流、保全などの研究を進める。大会は3年に1回行われ、日本では京都が初の開催になる。
冒頭、京都大会組織委員会委員長を務める京博の佐々木丞平館長が「準備室が発足し、態勢が整った」と述べ、成功を呼びかけた。
続いて、京都でのテーマ「文化の結節点としての博物館:伝統の未来」の趣旨について、運営委員長の栗原祐司・京博副館長が「京都市内に200を超す小さな博物館があり、有機的つながりで地域振興の要になっている。千年の都の伝統を未来につなげる」と解説した。
参加者から「一般への大会周知には、大会呼称の工夫やキャッチフレーズが必要」などの意見が出た。5月21日にICOM会長らが来日して京博で催す「国際博物館の日シンポ」の説明もあった。
【 2017年04月18日 22時50分 】