登下校中の子どもが被害に遭う事件を受け、保護者や地域住民による見守り活動が全国に広がっている。しかし、千葉県松戸市のベトナム国籍の小3女児(当時9)が登校中に行方不明となり、遺体で見つかった事件で逮捕されたのは、見守りを率先していた保護者会の会長だった。どうすれば子どもを守れるのか。

 「まだ怖いです」

 女児と同じ小学校に通う女の子は17日、こう話して足早に学校へ向かった。保護者会長だった渋谷恭正容疑者(46)の死体遺棄容疑での逮捕が明らかになってから初の登校日となったこの日も、通学路には青や緑のベストをまとった住民や保護者が立っていた。

 「防犯」と書かれたベストを着ていた町内会長の窪田達さん(76)によると、容疑者逮捕を受けての話し合いでは「子どもが警戒をするのではないか」と見守りの継続に慎重な意見も出た。だが、「信用できる大人がいる」というメッセージを子どもたちに送らねばと、続けることを決めたという。

 事件の衝撃は、他の地域にも広…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら