SpaceXが、1日順延していたISSへの物資運搬ミッションCRS-10の打上げを成功させました。記事執筆時点でドラゴン補給船はISSのいる軌道へ向かって移動中。またロケットの1段目ブースターは今回もこともなげに着陸を成功しています。
CRS-10ミッションは、アポロ11号や2011年のスペースシャトル最後の打ち上げに使われた、NASAケネディ宇宙センターの歴史的なLC-39A発射台を、その2011年以降ではじめて使用した打ち上げとなりました。
SpaceXは9月の爆発事故で数か月のあいだ打ち上げを休止したものの、年が明けての打上再開後は再び2~3週ごとの打ち上げペースを維持しています。
今回の打ち上げでは最初の打ち上げが直前に中止、仕切り直した今日の打ち上げでも垂れ込めた雲のせいもあって、打ち上げ後すぐにFalcon 9が見えなくなってしまいました。ただ、地上からは見えなくとも打ち上げそのものは順調で、ほぼ予定どおりに第1段および第2段の切り離しも完了。Dragon補給船はISSへ向かう軌道に乗りました。
一方で、今回も第1段ブースターの垂直着陸にも成功。その模様はこれまでになく精細な動画でとらえられ、まるで雲の上から意図で吊り下げているかのようにスムーズな下降、着陸を見せました。
下はSpaceXによるライブ中継のようす。右上のタイム表示7分半あたりからが第1段ブースターの着陸シーンです。