ミッドナイト念仏、三門にこだま　京都・知恩院

木魚をたたき、夜通し念仏を唱える「ミッドナイト念仏ｉｎ御忌」（１８日午後８時１６分、京都市東山区・知恩院）

　京都市東山区の浄土宗総本山・知恩院で１８日夜、夜通し念仏を唱える「ミッドナイト念仏ｉｎ御忌（ぎょき）」が始まった。三門（国宝）楼上の仏堂に「南無阿弥陀仏」の声と木魚の音が響き渡った。

　宝冠釈迦牟尼（しゃかむに）仏（重要文化財）や十六羅漢像（同）、極彩色の天井画が薄明かりに照らし出される中、午後８時前、僧侶らの発声に従って念仏が始まった。参拝者約１５０人がたたく木魚のリズムは、次第に大きく一つの音となり、念仏の声とともに堂内にこだました。

　ミッドナイト念仏は同日始まった宗祖法然をしのぶ「御忌大会」（１８～２５日）の開幕行事で、１９９７年から毎年行われている。１９日午前７時まで続き、参拝者も参加できる。

【 2017年04月18日 22時50分 】