私が勤めていた会社は常に人手不足。
ひとりひとりに毎日の営業ルートがきっちりと割り振られていました。
急に休むと仕事がまわらないと誰もが思い込んでいました。
それ故に体調不良でも休むことは許されません。
インフルエンザにかかってしまった社員たちと、それに巻き込まれた私のエピソードです。
目次
【社員Aさんの場合】病名の隠ぺい
その日の朝、私の携帯にAさんから「インフルエンザで休む」と連絡がありました。
朝礼の時、
事務員さんから「今日はAさん遅刻?休み?」と聞かれたのでインフルエンザで休むそうだと伝えました。
別室に呼び出された私と事務員さん。
……はい?
40℃の熱でうなされてるのに?
明日出勤させたら社内感染で全滅するのでは?
理不尽にも程があるよね???
結局、私ひとりでAさんのフォローをする羽目に。
そして誰も手伝うとは言わない。
私自身も誰かに任せるより自分でやったほうが早いと考えてしまいました。
おかげでその2日間は8時間ずつ残業しました。
もちろん残業代は(普段から)出ません。
【社員Bさんの場合】取引先にて
例によってインフルエンザにも関わらず、人手不足を理由に休む許可がおりなかったBさん。
ふらふらになりながら営業から帰ってきました。
その時、事務所に電話が。
ちょうど事務員さんが来客の対応をしていたので、私が電話に出ることに。
電話の相手はBさんが担当の大手の取引先。
それも大激怒です。
どうやらBさんは取引先で自分はインフルエンザに感染していると話したようなのです。
よりによってクレーム対応のプロの事務員は接客中……
営業部長とBさんを呼び、話を聞きました。
Bさんの言い分はこうです。
体調が良くないためなのか、やけに開き直ってるBさん。
興奮している取引先をなんとか電話で宥め、営業部長に謝りに行ってもらいました。
今後は担当を変えるということで落ち着いたようです。
【社員Cさんの場合】有給休暇の使い方
私の会社に有給休暇はあってないようなものでした。
私は先輩たちが有給休暇を取得した前例を知らない。
Cさんはインフルエンザになり、脱水症状のため数日間入院。
10日間仕事を休みました。
ここの職場は土曜日は隔週、日・祝も管理者が交代で出勤していました。
Cさんは翌月は休みなしでした。
有給休暇は使わせず、休日を削減することで穴埋めをするスタイルの会社でした。
それ故、有給休暇は消費できずに消滅していきます。
Cさんが言うには、自分の親が亡くなったときにも有給休暇は使わせてもらえなかったそう。
葬儀のために休むのもグチグチ言われたんだとか。
若手社員には転職を勧めてました。
まとめ:インフルエンザなら堂々と休もう。それが出来ない職場なら逃げよう
私が勤めていた会社は、成績はもちろん大事でしたが仕事を休まない人が優秀という風潮が強くありました。
上司たちも
と休まない自慢をしています。
インフルエンザになっても休めないのは辛いですよね。
子どもなら1週間程、学校行っちゃいけないのに。熱が下がっても出てくるなって言われるのに。
大人になって40℃の熱が出たらマジでしんどいです。
そんなときでもなかなか休ませてもらえません。
そして「休みたい」とも言い出しにくいですよね。
本当に体調が優れない時は無理にでも休んでいいと思います。
嫌味を言われても、休むべきです。
自分が休むと仕事がまわらなくなる?
ううん、そんなことないよ。大丈夫。仕事は回るから。
1人で仕事抱え込まずに、とにかく休もう。
無理に出勤し続けていたら自分自身を削っていくだけだから。
辛い時はきちんと休もう。
もし、それすらも出来ない会社なら、会社はあなたの事を使い捨ての道具か何かと勘違いしています。こっそりと逃げる準備を始めましょう。
この記事を書いた人
名前:味醂
説明:現在は育児中のアラサー。
ブログでは育児中のできごとや、雑記などを書いています。
ブログ:泣くも笑うも