「なぜ靴ひもがほどけるのか?」という研究について、アメリカの大学で論文が発表されたそうです。
靴ひもがほどけるメカニズム
この研究をしたのはカリフォルニア大学のバークリー校。
彼らはスローモーションで靴ひもがほどけるプロセスを撮影。
右足が地面に着地した瞬間、その衝撃で靴ひもの結び目がゆるんだ。
そして次の一歩を踏み出すと、振り子のような力が働いて、まるで見えない手で引っ張られるかのように、靴ひもがほどけてしまった。
1歩目の時にはちゃんと結ばれていたにもかかわらず、その後たった2歩であっけなくほどけた靴ひも。
このほどけるメカニズムは
着地した時に結び目にかかる重力 ✕ 足を前後に動かした時にかかる遠心力
によるもの。
カリフォルニア大学のオリバー教授によると、
二本のひもで作った結び目の強度を力学的に表す「魔法の数式」はいまだに発見されていません。今回の靴ひも実験はこの問題を解くためのスタート地点です。
ということでした。
ほどけない結び方
↓こちらは、結びの伝道師に聞いたという、ほどけない靴ひもの結び方です。
最初の結び方は普通のちょうちょ結びと同じ。
次に、左右両方のひもで輪っかを作る。
次に、最初と同じように輪っか同士を交差させて結んで、青色の輪っかを上へ。
次に、黄色の輪っかを奥から真ん中の穴を通して上へ。
あとは両方の輪っかをひっぱるだけでできあがり。
ほどくときも、普通のちょうちょ結びと同じように、青色の一本のひもを引っ張ると簡単にほどけます。
ひも同士が接する面を増やして、摩擦を多くすることで、ほどけなくしているということです。