昭和27年9月時点での全国市街地価格指数は、25年9月末に比べて約5割も値上がりした(当時の日本勧業銀行調べ)。ちなみに東京銀座4丁目角の「三愛」は、評価価格で1坪当たり22万5000円(東京都土地評価委員会)、実勢価格は114万円だった。
当時の金価格は1グラム585円だったから、実勢価格の1坪は金1949グラムに相当。要するに、銀座の1坪を買うには金2キログラムが必要だったというわけだ。
平成24年3月、国土交通省が発表した地価公示によると、銀座4丁目の1坪は8910万円。実勢価格は定かではないものの、今から8年ほど前に老舗パン屋辺りで坪3億円だったようだから、多少値上がりして3億3000万円。となると、現在、金1グラムが5139円だから、銀座の1坪を買うには金64.215キログラムが必要ということになる。
結論。銀座の土地に限っては、金で持っているより土地で持っているほうがおトク。私たちには関係ないけど。
『お金も働らく・・・あなたに代わって怠けそうなお金を日夜監督し、利益をはかるのです』というのは野村證券。同社は、昭和16年、投資信託制度が実施されるのに伴って、初めて大蔵省から投資信託業務を認可された会社。
引用データ:「お金も働く-その上手な働かせ方-」/野村證券/『サンデー毎日』昭和28年6月14日発行
2013年01月24日
昭和の生活(17) 土一升、金一升(昭和27年)
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