韓国大統領選 事実上2人の争い 北朝鮮対応が争点
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来月9日に投票が行われる韓国の大統領選挙は、17日から公式の運動期間に入りました。選挙戦は、革新系の最大政党「共に民主党」のムン・ジェイン(文在寅)候補と、中道系の政党「国民の党」のアン・チョルス(安哲秀)候補の、事実上2人の争いになる見通しで、北朝鮮が挑発を繰り返す中、安全保障政策が重要な争点として浮上しています。
韓国では、パク・クネ(朴槿恵)前大統領が一連の事件で罷免されたことを受け、ことし12月から前倒しされて来月9日に投票が行われる大統領選挙が、17日から公式の運動期間に入りました。
5年ぶりとなる今回の選挙には、15人が立候補していて、このうち、革新系の最大政党「共に民主党」の前代表、ムン・ジェイン候補は、パク前大統領の出身地、南部のテグ(大邱)で最初の演説を行いました。この中でムン氏は、「本物の安全保障と偽りの安全保障の対決だ。北との衝突が起きたのはすべて保守政権で、私なら国民の安全を守ることができる」と訴えました。
一方、中道系の政党「国民の党」の元共同代表、アン・チョルス候補は、ソウル中心部で演説したあと、記者団に対し、「アメリカと意思疎通を図りながら、韓国の安全保障問題を最優先で解決していく」と述べ、米韓同盟に基づいて北朝鮮の核・ミサイル問題に率先して対応する姿勢を強調しました。
最新の世論調査によりますと、5つの政党の公認候補の支持率は、ムン候補が40%、アン候補が37%、それに、旧与党の保守系政党「自由韓国党」のホン・ジュンピョ(洪準杓)候補が7%となっていて、当初、独走状態だったムン氏を、アン氏が急速に追い上げており、事実上2人の争いになる見通しです。
およそ3週間にわたる選挙戦では、無党派層とともに、パク前大統領の支持基盤だった保守層をいかに取り込むのかも、勝敗を左右すると見られています。
このため、北朝鮮が弾道ミサイルの発射など挑発を繰り返す中、アメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国への配備に消極的だったムン氏が、ここにきて容認する姿勢に転じるなど、安全保障政策が重要な争点として浮上しています。
5年ぶりとなる今回の選挙には、15人が立候補していて、このうち、革新系の最大政党「共に民主党」の前代表、ムン・ジェイン候補は、パク前大統領の出身地、南部のテグ(大邱)で最初の演説を行いました。この中でムン氏は、「本物の安全保障と偽りの安全保障の対決だ。北との衝突が起きたのはすべて保守政権で、私なら国民の安全を守ることができる」と訴えました。
一方、中道系の政党「国民の党」の元共同代表、アン・チョルス候補は、ソウル中心部で演説したあと、記者団に対し、「アメリカと意思疎通を図りながら、韓国の安全保障問題を最優先で解決していく」と述べ、米韓同盟に基づいて北朝鮮の核・ミサイル問題に率先して対応する姿勢を強調しました。
最新の世論調査によりますと、5つの政党の公認候補の支持率は、ムン候補が40%、アン候補が37%、それに、旧与党の保守系政党「自由韓国党」のホン・ジュンピョ(洪準杓)候補が7%となっていて、当初、独走状態だったムン氏を、アン氏が急速に追い上げており、事実上2人の争いになる見通しです。
およそ3週間にわたる選挙戦では、無党派層とともに、パク前大統領の支持基盤だった保守層をいかに取り込むのかも、勝敗を左右すると見られています。
このため、北朝鮮が弾道ミサイルの発射など挑発を繰り返す中、アメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国への配備に消極的だったムン氏が、ここにきて容認する姿勢に転じるなど、安全保障政策が重要な争点として浮上しています。