北朝鮮による核・ミサイル挑発を阻止するために米国が軍事的圧力を強める中、一部で「米国の三つの空母戦団が韓半島(朝鮮半島)周辺に集結する」との憶測が流れているが、韓国国防部(省に相当)と韓国軍当局は17日、これについて「事実ではない」と否定した。一部の海外メディアは最近、日本の横須賀に配備されている空母「ロナルド・レーガン」と、シンガポールから韓半島方面へと向かっている空母「カール・ビンソン」のほか、米国ワシントン州ブレマートンを母港とする空母「ニミッツ」も間もなく西太平洋に進入すると報じた。
しかし、現存する米国の空母の中で最も古いニミッツ(1975年就役)は2015-16年に大々的な整備が実施され、最近まで南部のカリフォルニア近海で配備前訓練(COMPTUEX)に参加していた。ニミッツが西太平洋または韓半島の周辺海域に向かっているという一部報道について、国防部の関係者は「そのような話は聞いていない」と話した。国策研究所の関係者は「ニミッツまで西太平洋に配備されれば、米国本土の西部を守る空母が『ルースベルト』しかなくなってしまう」として「三つの空母戦団を1カ所に集めるのは米国の軍事戦略にも合致しない」と指摘した。
一方、カール・ビンソンは当初、北朝鮮の故・金日成(キム・イルソン)主席の105回目の生誕記念日に当たる4月15日前後に韓半島周辺に到着するとの報道が多数あったが、これは事実でないことが確認された。一部では、朝鮮人民軍創設85周年(4月25日)を控えて北朝鮮が挑発を仕掛ける可能性があるため、カール・ビンソンが25日前後に東海(日本海)に到着するのではないかとの見方が出ている。