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量産される断罪
日間と日間恋愛ランキングで1位をいただいてしまいました!とても嬉しいです!
皆様、どうもありがとうございます!
「父上!どういうことですか!」
一週間の謹慎から解放されたエルイヴァラは、執務室の机を挟んでライガーに詰め寄った。ちょうど仕事の書類を片していたライガーは不愉快そうに眉をひそめる。
「仕事の邪魔だ。即刻出て行け」
「納得がいきません!なぜ私が王太子位を廃嫡などされなければならないのですか!
「……」
ヒステリックに喚き散らすエルイヴァラを、ライガーは侮蔑しきった視線で一瞥する。この愚か者は、自分がしでかした罪の重さもわかっていないらしい。
「お前が犯した罪を考えれば、むしろ極刑を免れただけありがたく思え」
「罪ってなんですか!私は正当なことをした!何も間違っていません!あの女は私の寵愛を得るリリーニャに嫉妬し、非道な行いをした!それを罰して何が悪いのですか!むしろほめたたえられるべきです!」
その返答を聞いて、ライガーは鼻で嗤った。何がおかしいのですか!とエルイヴァラが叫んでいる。王家と同じ血を受け継ぐアクアマリンとの婚約を下らぬ理由で破棄し、あまつさえ難癖をつけて国外追放にしたのだ。罰するなという方が難しい。つくづくこいつを廃嫡してよかったと、ライガーはしみじみ思った。
もし自分がもっと早くこの阿呆の本質を見抜いて廃嫡していれば、あんな優秀な姪をコレにはやらなかったし、これほど屈辱的な思いも味あわせずに済んだもの。もっとも、エルイヴァラを嫌悪していたアクアマリンは喜んでいそうだが。
「反省の色もないか。お前にはもはや失望しか抱いていない。今までは一人息子だと藁にすがるような目で見ていたが、どうやらただのバカとなり下がったな」
「私は悪くありません!そもそもこの婚約は、あのずるがしこいローゼンクロイツ公爵が、我ら王族とつながりを持つためのものです!あの女は、王家を食い物にするために送り込まれたのです!追放して当然です!」
「……は?」
……ローゼンクロイツ公爵が王弟であることを知らない?しかも王家と対等の力と権限を持つ公爵家の当主なのに?ライガーは頭が痛くなってきた。どうやらコレにつけた教師たちの授業を何も聞いていなかったようだ。ライガーは仕事が忙しくて詮索することはなかった。道理でコレの教育係がしょっちゅう辞職するわけだ。
それに、王家を食い物にしているのは弟の一族ではなく、あの男爵令嬢に散財放題のエルイヴァラの方だ。何を勘違いしてそんなクソのような発言をしているのか。不愉快だ。人生でこれほどまで実の息子に嫌悪を覚えたことはない。
確かに弟は25年前に臣籍降下して公爵位に就いていたが、先王の時代に崩壊しかけた国を建て直せたのは誰のおかげだと思っている。トパーズがあちこちで心を砕いていなければ、セラルーシは中小国家どころか、弱小国家にまで退化していただろう。
「エルイヴァラ、今すぐそのけがらわしい口を閉じろ。それ以上私の弟を侮辱してみろ。私は迷わず貴様を処刑台に送る」
ライガーの威圧に後ずさり、その発言に一瞬唖然となるエルイヴァラだったが、すぐにそれはありえないと胸を張って言った。何を根拠にそう言っているのか。こいつの中では、王室の血統はずいぶん軽い存在になっているようだ。
「嘘だと思うのなら王家の血統図を調べてみろ。私の弟であるトパーズの名前がしっかり書かれているはずだ。教養の講義で見ているはずだが?まさか、講義を全く聞いていなかったのか?」
「……っく!」
自覚はあるらしく、エルイヴァラは唇をかみしめてライガーを睨む。
「……しかし、父上はきっと後悔しますよ。私が王にならなければ、セラルーシは滅ぶ。すべて父上のせいになりますよ」
「さっきまで何を聞いてたのか。貴様がいなくなったところで、エメラルドがいるからこの国は何も困らない。それに、王位継承権を持つ者は、先王のおかげでごまんといる」
「エメラルド……そんなどことも知れない者にこの国を譲ろうというのですか?父上も耄碌しましたね」
「……」
ライガーはもはや相手にするのも憂鬱になってきた。社交場や国政の場にあまり姿を見せないにしろ、エメラルドは体が弱いトパーズの代理で何度か城に来たこともあったし、6年前には国家の代表として学業大国であるルーベンツ王国に留学に行っている、国中で注目されている期待の新星なのだ。こいつだって何度か対面したことがあったはずだ。
そのエメラルドを忘れているとは……。
「エメラルドは、我が弟トパーズの長男で、アクアマリンの実の兄だ。王弟の子に王位継承権が与えられるのは当然だろう?」
「ば、馬鹿な!父上でも適当なことを言うのは許されません!公爵家の嫡男はフォルビヤーノですぞ!」
「バカはそちらだ、このド阿呆。フォルビヤーノはトパーズの後妻が、再婚前に子爵との間にもうけた子供だ。嫡男どころか公爵家すら名乗ることは許されない身だが、アクアマリンが目をかけていたから特別に見逃されていただけだ」
「なっ……なっ……!」
本当にコレが自分の息子なのかと思うだけで、ライガーの溜息は止まらない。
「勘違いバカである貴様に明言しておく。愚王と名高い先王には正室と側室が数えきれないほどいた。その中で、トパーズは由緒正しい家から嫁いだ正妃の子で、先王の在世に最後に生まれた王子だ。私は庶民から王宮に連れてこられ、一夜だけの寵愛を受けた側室の子として生まれた。血統を重んじるなら、ローゼンクロイツ家の方が我が王家より格上だ」
「そ、そんなバカな話があるわけない!この私が下賤の血を受け継いでいていいはずがありません!」
「貴様は自分をどんなえらい奴だと思っていたのだ。適当なことをわめく前に、もう一度王家の血統図を見直すんだな」
愚王と名高い先代アインゲル王は、女好きだった。目を付けた女はどんな手を使ってでも後宮に連れ込んでいたから正室のほか、側室が20人以上いた。もちろん子供も多数いて、そのせいで王位争いは激化することとなったんだが。ライガーの弟であるトパーズは、そんな王に嫁いだ正室の子で、学問や政治にも突出しており、末っ子王子だったが最も王に近いと言われていた。ゆえに小さいころから王やほかの兄弟に狙われ続けていた。
かたやライガーは数多くいた側室の子であり、王子ではあったが、いくら学問や武術を頑張っても、その存在は空気と同列に扱われていた。そんな後宮の中で育ったがゆえに、ライガーはグレていた。どうせ誰に認められないのなら、努力するのも億劫だった。しかしトパーズはそんなライガーを兄と慕っていた。ライガーを兄と呼ぶトパーズの目には、いつも憧れと尊敬だけがあった。その純粋な思いに、ライガーは救われていたのだ。
トパーズは生来からひどく病弱で、こんな体では王の責務を全うできない、と王が永眠して王位争いが激化する中、反対勢力をすべて黙らせたうえで自ら王位継承権をライガーに渡し、『兄上を信じて支えます』という言葉とともに公爵位に就いたのだ。
当時、先王の王子たちや重鎮たちは、腐った国の中で何かしら悪に手を染めていた。しかしトパーズはライガーに王位を渡す前にそれらを一個一個全部暴いていて、公表せずに弱みとして握っていたのだ。それを知らされた時ほど、弟の王としての器に感服したことはなかった。
幼少時から、エルイヴァラの性格が祖父……先王に似ていると気づいていた。だからエルイヴァラが阿呆の片りんを見せ始め、姪をそっちのけにほかの令嬢と仲良くするようになったときから、ライガーはエメラルドを王太子にする準備を進めていた。ほかの兄弟にも王位継承権はあるが、どう頑張ってもエメラルドの方がこの国を任せるにふさわしい。弟に似て、エメラルドは王を勤め上げるだけの力量と器がある。
コンコン。
不意に、執務室の扉が控えめにノックされた。時期的に、アレの報告だろう。
「入れ」
声をかけると、扉がゆっくりと開き、立派に磨かれた銀色の鎧を着た少年が入ってきた。セレスト・ブルーの短髪にブラウンの瞳を持った、エルイヴァラと同い年の少年である。
「失礼します、陛下。ご命令の通り、ボッタ宰相親子および魔術師団長子息リーベルズ、そして男爵令嬢リリーニャを拘束いたしました。現在城の地下牢で父の部隊が見張っております」
深々と一礼し、あの夜エルイヴァラの側に立っていた近衛騎士団長次男ターコイズ・バレットは、エルイヴァラの存在など無いように黙殺し、ライガーに簡潔な報告を述べた。
愚か者どもの断罪の始動を告げるその報告に、ライガーはニッと口角をあげて笑った。
取り巻き一人一人のざまぁをもっと掘り下げた方がいいかな……?
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