集団登校の列に車突っ込む 見守り活動の女性もけが

集団登校の列に車突っ込む 見守り活動の女性もけが
18日朝、大阪・寝屋川市の交差点で、集団登校をしていた小学生の列に別の車に追突された乗用車が突っ込み、児童4人と見守り活動をしていた女性の合わせて5人がはねられました。いずれもけがの程度は軽いということで、警察は追突した車の運転手を逮捕して、詳しい状況を調べています。
18日午前8時前、大阪・寝屋川市堀溝の国道の交差点で、集団登校をしていた小学生の列に乗用車が突っ込みました。

この事故で、小学1年生から6年生までの児童4人と、交通指導員として見守り活動をしていた63歳の女性が足や顔などに軽いけがをしました。また、乗用車を運転していた男性も軽いけがをしました。

警察によりますと、乗用車が交差点で左折しようとした際にワンボックスカーに追突され、そのはずみで、横断歩道の近くにいた児童などおよそ15人の列に突っ込んだということです。

警察は、ワンボックスカーを運転していた大阪・守口市の自営業、積明宏容疑者(40)を過失運転傷害の疑いで、その場で逮捕しました。警察によりますと、「前をよく見ていなかった」などと供述しているということで、さらに詳しい状況を調べています。

見守り活動の女性は…

この事故でけがをした佐々木光子さん(63)は、8年前から交通指導員として小学生の登下校時の見守り活動を行っています。寝屋川市によりますと、交通指導員は市の臨時職員で、通学路の中でも交通量の多い場所や横断歩道、踏切などに1日4時間立ち、子どもたちを誘導したり声をかけたりしています。

佐々木さんは、平日は毎日、朝と夕方、事故があった交差点に立って、小学生が横断歩道に近づくと信号機のボタンを押し、青信号になると横断歩道の真ん中で旗を持って安全に渡りきるのを確認します。18日朝は、14人の小学生と、横断歩道の手前で信号が変わるのを待っているときに、事故に巻き込まれたということです。佐々木さんは当時の状況について、「青信号になるのを待っていたら、突然、後ろから車に突っ込まれて、フェンスまで飛ばされました。子どもたちを見ていて車には背を向けていたので、事故の瞬間のことは何も覚えていません。子どもたちも事故に巻き込まれてかわいそうです」と話していました。

そのうえで、「交通指導員の講習会でも『まず自分の安全を大事にしてください』と言われますが、それでも子どもたちを守ってあげなければと思ってしまいます。車の運転手には自分の子どもが歩いているという気持ちで、スピードを出さずに安全運転をしてほしい」と話していました。