こんばんは、ひとやすです。
風の歌を聴け
唐突ですが、村上春樹は1979年に「風の歌を聴け」で作家としてデビューしたのです。「風の歌を聴け」は、『風の歌を聴け - 1973年のピンボール - 羊をめぐる冒険』と続くシリーズの1作目なのです。
ぼくは、村上春樹の小説が好きなのです。「羊をめぐる冒険」は面白いですが、前2作はそんなに面白くはないだろうと思います。ただ「羊をめぐる冒険」を読むためには、前2作を読んでおいた方がよいかとは思うのです。
「風の歌を聴け」にはビーチ・ボーイズの曲が出てくると思うのです。たぶん、カリフォルニア・ガールズ。
1965年の作品で「どの娘もみんなカリフォルニアの女の子だったらいいのになっ」ていう内容の歌なのだと思うのです。多少の憂いが感じられる気もしますが、この歌は陽気な歌なのだと思います。
より率直に誤解を恐れず言えば「軽薄な歌」なのです。
翌1966年にビーチボーイズは「Pet Sounds」というアルバムを発表します。
Wouldn't It Be Nice
「Pet Sounds」は意欲的なアルバムで、ビーチボーイズの最高傑作と言われているようです。Pet Soundsは「それまでのビーチボーイズの陽気な曲」とはまったく違う方向性で作られています。
Pet Soundsに収められている「Wouldn't It Be Nice」は、明るい歌が「不安を感じさせるようなメロディー」の上に乗っかってような、なんとも不安定な感じの曲なのです。
「Pet Sounds」は、ビーチボーイズの中心的人物、ブライアン・ウィルソンが彼の内面的なものを表現しようとしたと言われています。
そして、ブライアン・ウィルソンはこのころを境に薬物依存の影響で精神に異常をきたしていきます。
また、「Pet Sounds」は、1966年の作品なので、1949年生まれの村上春樹にとって高校生くらいのころの作品ということになるのです。
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