イスラエルの刑務所でパレスチナ人1000人以上がハンスト、大物受刑者が呼び掛け
2017年04月17日 17:59 発信地:ラマラ/パレスチナ自治区
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【4月17日 AFP】イスラエルの刑務所に収監されているパレスチナ人受刑者1000人以上が17日、ハンガーストライキを開始した。パレスチナ自治政府が明らかにした。今回のハンストは、パレスチナ指導者として著名なマルワン・バルグーティ(Marwan Barghouti)受刑者の呼び掛けに応じて行われている。
パレスチナ自治政府は、ハンストに「パレスチナ人受刑者約1300人」が参加し、今後も人数は増える可能性があると発表した。また、イスラエルの刑務所に収監されているパレスチナ人受刑者を支援する非政府組織(NGO)「パレスティニアン・プリズナーズ・クラブ(Palestinian Prisoners Club)」は1500人が参加していると述べている。
イスラエルの矯正当局は、16日にパレスチナ人受刑者700人がハンスト開始を宣言したと述べている。実際にハンストに突入した受刑者の数を当局が確認したところ、中には「象徴的な抗議スト」の開始時のみ参加し、その後、食事を再開した受刑者もいるという。
今回のハンストはパレスチナ解放機構(PLO)の最大組織ファタハ(Fatah)の有力指導者であるバルグーティ受刑者が「パレスチナ人受刑者の日(Palestinian Prisoners Day)」に合わせて呼び掛けた。現在、イスラエルでは6500人のパレスチナ人が収監されている。
バルグーティ受刑者の人気は高く、パレスチナ自治政府議長選挙に出馬すれば勝利するとの予想もあるが、第二次インティファーダ(パレスチナ住民の反イスラエル闘争)の際に対イスラエル攻撃に関与したとして終身刑を言い渡され、服役している。(c)AFP
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