【台北=伊原健作】台湾南部の台南市で日本統治時代の技師、八田与一氏の銅像が破壊された事件で、台湾と中国の統一を主張する元台北市議の男が17日に交流サイト上で犯行を認め、警察に出頭した。中央通信社が報じた。八田氏はダム建設を主導し現地の農業発展に貢献した、日台の絆を象徴する存在。中台統一派では否定的な意見が強い。台湾の検察当局が経緯などを調べている。
男はかつて、中台統一を主張する政党「新党」の所属で台北市議を1期務めた。現在も関連の活動に参加していたという。検察当局は器物損壊などの疑いで事情を聞いている。