小笠原一樹
2017年4月17日11時30分
かつて違法な性風俗店が乱立していた埼玉県川口市の西川口駅周辺に、中国料理店が急増している。取り締まりで廃業した違法店などのあとに、中国各地の出身者らが様々な店を開いた。中国語の看板やネオンが並び「リトルチャイナ」の様相だ。
JR西川口駅から歩いて約5分。新疆料理店「火焰(かえん)山」のドアを開けると、十数人の中国出身者らが飲食を楽しんだり、中国の歌を歌ったりしていた。新疆ウイグル自治区から留学で来日したサイダル・アブドサマティさん(24)は「地元の料理が食べられるのはここだけ」。週1回ほど、同郷の友人と集まって話に花を咲かせる。
「客の8割は漢族、残り2割がウイグル族や日本人」と、店員で新疆出身の馬堅さん(32)。2014年秋に開店し、羊肉の串焼きや煮込み料理など、主に新疆の料理を出している。「中国人が多いと有名だったから」と西川口を選んだという。
人口約60万人の川口市に約3…
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朝日新聞社会部