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今年初めての産卵 越前市で飼育のコウノトリ

県が飼育するコウノトリのペアが今年初めて産んだ卵(手前)と父親のふっくん(奥)=越前市中野町の飼育ケージで(県提供)

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 県は十六日、越前市中野町のケージで飼育する国の特別天然記念物コウノトリの雄「ふっくん」と雌の「さっちゃん」のペアが、今年初めての産卵をしたと発表した。

 県自然環境課によると、同日午前八時二十五分ごろ、県の飼育員がケージ内の巣で卵一個を確認した。ペアは卵を抱いて温めるなどしているという。

 二羽は鳥インフルエンザの感染を避けるため、一月二十日から三月十七日まで、対策ケージ内で別々に隔離された。産卵は昨年より一週間ほど遅いが、影響はないとみられる。今後一週間ほどの間に計二〜五個の産卵があると予想され、県は最後の産卵から十日後をめどに、兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷(さと)公園の協力を得て有精卵かどうかを調べる。

 飼育のペアは、ともに東京都多摩動物公園で生まれ、二〇〇三年にコウノトリの郷公園に移された。翌年にペアとなり、同公園から福井県に移送される二〇一一年までにペアの卵から計十一羽のひながふ化している。福井県に移送後は計十七個を産卵しているが、いずれもひなが誕生しない無精卵。他のペアが産んだ有精卵を温めさせる托卵(たくらん)で、これまでに五羽をふ化させた。

 (山内道朗)

 

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