ニュース7 2017.04.16

こんばんは。
ニュース7です。
北朝鮮が、またも挑発的な行動に出ました。
新型を含む7種類の弾道ミサイルを次々と登場させたきのうの軍事パレードから一夜明けたけさ。
弾道ミサイル1発を発射しました。
直後に爆発し、失敗したと見られています。
アメリカ政府は、中距離弾道ミサイルだったのではないかと分析し、各国は警戒を強めています。
キム・ジョンウン委員長の肝煎りで出来た室内の温水プール。
巨大な滑り台、それに波の出るプールなど、大勢の市民でにぎわっています。
北朝鮮当局は、きょうも現地に入っている外国メディアに、ピョンヤン市内を案内しました。
大勢の市民でにぎわうプールに、緊張した雰囲気はありません。
キム・イルソン主席の名前が付けられた花の展示会場。
中には、ことし2月に発射した、新しい中距離弾道ミサイルの模型もありました。
一方、けさのミサイルの発射は、皆一様に、知らないと答えました。
アメリカ太平洋軍と韓国軍の合同参謀本部によりますと、北朝鮮は日本時間のきょう午前6時21分、東部のハムギョン南道シンポ付近から、弾道ミサイル1発を発射しましたが、直後に爆発し、失敗したと見られるということです。
米韓両軍が分析を急いでいて、アメリカ・ホワイトハウスの当局者は、発射されたミサイルは、中距離弾道ミサイルと見られる。
発射してから4、5秒後に、失敗したようだと述べ、初期段階の分析を明らかにしました。
では、ピョンヤンにいる長砂記者に聞きます。
長砂さん、きのうの軍事パレードに続いて、北朝鮮がきょう、ミサイルを発射した背景には、どのようなねらいがあるんでしょうか?
アメリカの圧力に屈せず、弾道ミサイル開発を続けるという意思を強調したかったものと見られます。
こちらは、きょう付けの朝鮮労働党機関紙の労働新聞なんですが、軍事パレードで登場した7種類の弾道ミサイルすべての写真を掲載し、ミサイルの開発を大々的にアピールしています。
さらに、小型化、精密化、多様化された核兵器と核攻撃手段は敵の牙城を瞬時に焦土化すると伝え、トランプ政権との対決姿勢を鮮明にしています。
また国内的には、キム・イルソン主席の生誕105年の祝賀行事の余韻が残る中で発射をすることで、キム委員長の権威をさらに高め、一層の国威発揚を図るねらいもあったと見られます。
その北朝鮮がきのう行った軍事パレード。
移動式の発射台に搭載された、さまざまな種類の弾道ミサイルが続きました。
1年半ぶりの軍事パレード。
アメリカとの対決姿勢を強調しました。
大型の車両に搭載されたミサイルは、新型のICBM・大陸間弾道ミサイルだとする見方もあります。
一方で、軍事情勢に詳しい専門家は、次のように指摘します。
その上で。
軍事パレードの翌日に弾道ミサイルを発射するなど、軍事的な挑発を繰り返す北朝鮮。
岸田外務大臣は。
政府は、国連安全保障理事会の決議などに明白に違反しており、たび重なる挑発行為を断じて容認できないとして、北京の日本大使館を通じて抗議を行い、一連の対応を強く非難しました。
また韓国政府は。
そして北朝鮮への圧力を強めているアメリカ。
ティラーソン国務長官はきょう、中国の外交を統括する楊潔チ国務委員と電話で会談。
現在の朝鮮半島情勢についても意見を交わしたということで、その内容は明らかにされていませんが、北朝鮮がけさ、弾道ミサイルを発射したことも取り上げた可能性があります。
きょう午後には、アジアを歴訪するペンス副大統領が、最初の訪問先の韓国に到着しました。
ペンス副大統領は、あす午後、大統領の職務を代行するファン・ギョアン首相と会談し、北朝鮮への対応について協議することにしています。
ホワイトハウスの当局者は記者団に対し、仮に北朝鮮が核実験を行っていれば、アメリカはなんらかの行動を起こしていただろうと述べ、北朝鮮を強くけん制しました。
ペンス副大統領はあさってには日本を訪れる予定です。
再び、ピョンヤンの長砂記者に聞きます。
北朝鮮が今後、新たな挑発に踏み切るおそれはあるのでしょうか?
弾道ミサイルの発射や、6回目の核実験など、新たな挑発のおそれはあると思います。
アメリカのトランプ政権が北朝鮮への圧力を強める中、韓国では、北朝鮮が反発している米韓合同軍事演習が続けられています。
またアメリカ軍が、原子力空母カール・ビンソンを中心とする艦隊を、朝鮮半島に近い西太平洋に向かわせていまして、北朝鮮はこれに強い警戒感を示しています。
北朝鮮はきのうのキム主席の生誕記念日に続きまして、25日には、朝鮮人民軍の創設から85年の節目を迎えています。
ミサイルの発射に失敗すれば、成功するまで続ける可能性もありまして、武力行使を排除しない姿勢を示しているアメリカに対する北朝鮮の強硬な態度は続きそうです。
次のニュースです。
裏切られた思いだ。
小学3年生の女の子が殺害された事件で、遺体を遺棄した疑いで逮捕された、保護者会の会長について、保護者の一人が発したことばです。
この会長のものと見られる車が、女の子が行方不明になった日の夜、遺体が遺棄された現場近くのガソリンスタンドに立ち寄っていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
けさ、ベトナムから日本に到着した男性。
殺害されたレェ・ティ・ニャット・リンさんの父親です。
そのおよそ5時間後。
女の子の父親は、容疑者の自宅前にいました。
女の子の遺体を遺棄した疑いで逮捕された、澁谷恭正容疑者。
女の子が通っていた小学校の保護者会の会長でした。
警察の調べに対し、黙秘を続けているということです。
小学校で開かれた緊急の保護者説明会には、170人余りが出席しました。
市の教育委員会などによりますと、子どもたちがまとまって登校するなど、安全確保の取り組みは今後も続けることなどが報告されたということです。
澁谷容疑者は、毎日のように通学路の見守り活動に参加し、女の子と面識があったと見られています。
しかし、女の子が行方不明になった日の朝は、違う行動をしていたという情報もあります。
ふだんは歩いていたものの、車に乗っていたという情報があることが分かりました。
さらに、この日の夜、容疑者のものと見られる車が、遺体が遺棄された現場近くのガソリンスタンドに立ち寄って給油していたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
また事件の前後に、遺体が遺棄された現場の周辺や、衣服などが遺棄された茨城県内の河川敷の周辺で、容疑者の軽乗用車と見られる車が、防犯カメラに映っていたということです。
警察は、遺体を遺棄する前後に、ガソリンスタンドに立ち寄った可能性があると見て、当日の行動を調べています。
真実を知りたいと話していた女の子の父親は。
熊本地震のうち、2度目の震度7の地震からきょうで1年です。
一連の地震の揺れで、九州新幹線では6両編成のすべての車両が脱線しました。
車両の脱線を防ぐ重要な設備の一つが、線路の内側に設置された、こちらのガードです。
しかし、全国的にもこうした対策は、十分に進んでいません。
専門家は、安全対策が進むような仕組みを考えていく必要があると指摘しています。
1年前のきょう起きた、2度目の震度7。
この地震で、南阿蘇村では阿蘇大橋が崩落。
一連の熊本地震で建物の下敷きになるなど、地震の直接の影響で亡くなった50人のうち41人が、この地震で亡くなりました。
地震が起きたのと同じ時間帯、阿蘇大橋が崩落した現場には、近くを車で走行していて亡くなった、大和晃さんの家族が訪れました。
黙とう。
東海大学農学部では、下宿先のアパートが倒壊し、亡くなった3人の学生の追悼式が行われました。
アパートの跡地では、友人たちが静かに手を合わせていました。
きょうは、熊本地震によって列車の脱線が相次いだことを踏まえた訓練も行われました。
九州新幹線の回送列車です。
地震で脱線しました。
地震による新幹線の脱線は、これまでも繰り返されてきました。
平成16年の新潟県中越地震。
6年前の東日本大震災でも脱線しました。
いずれもけが人は出ていませんが、高速で走行する新幹線が脱線すれば、大きな被害につながるおそれがあります。
走行中の新幹線の地震対策としては、初期微動を検知し、列車をいち早く止めるシステムがあります。
一方、直下型の地震の場合、停止するまでに十分な時間的な余裕がないため、脱線を防いだり、その影響を小さくしたりするための鉄製のガードの設置が必要です。
しかし、十分には進んでいません。
JR九州では、全体の13%にとどまっています。
JR東海は東京・新大阪間の全区間にガードを設置する予定ですが、これまでに設置を終えたのは、全体の40%です。
全線で完了するのは12年後になるということです。
さらに東北、上越、山陽の各新幹線は、レールを改良し、脱線の影響を小さくする対策を進めていますが、13年後に対策を終えるのは東北新幹線は77%、山陽新幹線は36%の区間です。
専門家は、早急な対策の実施を求めています。
次はこちらですが、きょうは日中、夏を思わせるような暑さになったようですね。
なりましたね。
東京の都心では、最高気温が26度1分と、夏日になりました。
確かに私も午前中、通勤したときに、すでに暑く感じました。
そうですよね。
こちらなんですけれども、午後ですね、NHKの周辺で私、取材してきたときの様子なんですけれども、さすがにスーツ、ネクタイは、場違いでしたね。
暑かったです。
しかもこの日ざし、このように強くて、やっぱり影もくっきりと浮かび上がるくらい、強かったです。
歩いている人も、半袖の方が多いですね。
多いですね。
きょうは東京だけじゃなくて、ほぼ全国的にも晴れて、全国の6割の観測点で、ことし最も高い気温を観測しました。
駅前の気温計は29度と表示しています。
群馬県館林市です。
日中の最高気温は7月上旬並みになりました。
鳥取砂丘です。
鳥取市では26度ちょうどまで気温が上がりました。
日本海の眺めを楽しむ場所まで行くのも一苦労です。
このほか、日中の最高気温は大分県日田市で29度7分、愛媛県大洲市で27度9分など、気象庁の全国の観測点の6割で、ことし最も高い気温を観測しました。
最高気温が26度1分まで上がった東京都心。
あすも25度の予想です。
一方、あす以降は、全国的に風や雨が非常に強い、荒れた天気になる見込みです。
気象庁は、最新の情報に注意するよう呼びかけています。
沈没した韓国の旅客船セウォル号。
修学旅行中だった高校生など、295人が亡くなりました。
韓国に大きな衝撃を与えた事故から、きょうで3年です。
生徒たちが通っていた学校があるソウルの近郊では、遺族や市民たちが参列して、追悼の式典が行われました。
3年前の4月16日に沈没したセウォル号。
修学旅行中だった高校生を含む、295人が死亡しました。
セウォル号は韓国政府が先月引き揚げ、早ければ今週中にも、依然として行方が分からない9人の本格的な捜索を行うことにしています。
この事故は、韓国に大きな衝撃を与えました。
韓国政府の対応が不十分だったという指摘に加え、事故当日、当時のパク大統領の動静が、およそ7時間にわたってはっきりしないとの批判が高まりました。
事故から3年となりますが、多くの人が事故の教訓が生かされていないと感じていることをうかがわせるデータがあります。
韓国ギャラップなどが今月11日に発表した世論調査の結果によりますと、事故のあと韓国の安全は改善されたかという質問に対して、変化はないが71.3%となっています。
そして韓国では、来月の大統領選挙に向けて、あすから本格的な選挙運動が始まります。
きょうの追悼の行事には、大統領選挙の候補者たちも出席し、真相究明などを訴えました。
ニュースを続けます。
日本統治時代の台湾で農業の発展に尽くした、日本人技師、八田與一。
その功績をたたえ、現地に銅像が置かれています。
ところが、けさ、銅像の頭の部分がなくなっているのが見つかり、地元の警察は、切断され、持ち去られた疑いがあると見て調べています。
銅像の周辺は日本人観光客も訪れるほか、八田與一の命日に当たる5月8日には追悼の催しが行われています。
銅像を管理する団体は、とても残念です。
できるだけ早く修復したいと話しています。
先月、栃木県那須町で登山訓練中の高校生らが雪崩に巻き込まれ、8人が死亡した事故。
遺族が、栃木県の福田知事に、事故の経緯や責任の所在を検証するよう求める要望書を手渡しました。
福田知事は、事故を未然に防げず、おわび申し上げます。
しっかり検証し、真実を明らかにしたいと答えました。
世界最高齢、1899年生まれで117歳のイタリア人女性、エマ・モラーノさんが15日、亡くなりました。
イタリア北部の町で暮らしていたモラーノさん。
1800年代生まれの最後の一人とされてきました。
医師の勧めで、幼少のころから毎日3個の卵を欠かさず食べるなど、規則正しい食生活を送ってきたことが、長生きの秘けつとされてきました。
モラーノさんが亡くなったあと、世界最高齢は、1900年生まれのジャマイカ人の女性になると伝えられています。
スポーツ、まずはフィギュアスケートです。
先週、浅田真央選手が現役引退を表明しましたね。
そうですね、本当にフィギュア界問わず、さまざまな反応ありましたよね。
ありがとうとか、お疲れさまでしたとか、いろいろありましたけれども、中でも、この人がどう感じたのか、知りたいと思った方、多いのではないでしょうか。
あっ、羽生結弦選手ですね、気になります。
その羽生選手ですけれども、浅田選手の会見後、きょう初めて、カメラの前で思いを語りました。
どうぞ。
羽生選手は、荒川静香さんと共に、出身地の仙台市で行われた、オリンピック金メダルの功績をたたえるモニュメントの除幕式に出席しました。
このあとの会見で、浅田選手への思いを口にしました。
プロ野球は雨で1試合が中止になり、デーゲーム5試合が行われました。
セ・リーグ首位の広島は、2位の阪神に敗れて、今シーズン3敗目です。
きのう連敗を5で止めた巨人は2連勝。
パ・リーグ首位の楽天はサヨナラ勝ちで、3連勝です。
サッカーJ1は9試合です。
アルビレックスが今シーズン初勝利。
レッズが勝って、ヴィッセルが敗れたため、レッズが首位に浮上しました。
セレッソとガンバの大阪ダービーは引き分けです。
気象情報は菊池さんです。
こんばんは。
きょうは初夏のような陽気になりました。
きょうの最高気温です。
25度以上の所が多く、東京や仙台などもことし初めて夏日になりました。
全国的に高くなりましたね。
あすは東京、あすも引き続き、25度ですが、そのほかは25度に届かない所が多くなる見込みです。
というのも、あすから雨になりそうなんです。
あすは西から前線を伴った低気圧が近づいてきます。
あさってにかけてこの低気圧、急速に発達しながら進むでしょう。
全国的に荒れた天気となる見込みです。
今夜からの予想を見ていきましょう。
あすの朝にかけては雨雲の動きはゆっくりです。
あすの朝、通勤・通学の時間帯は、九州や四国で雨でしょう。
このあと、昼前後からは中国地方や近畿、東海、夕方以降は関東でも雨の降る所が多くなりそうです。
あすは遅い時間ほど本降りの所が多く、そして次第に風も強まる見込みです。
お帰りの時間に荒れる所もありそうですね。
そうですね。
そしてこのあと、夜になりますと東北にも、雨雲の範囲は広がっていくでしょう。
あすは特に西日本で、雨の量が多くなりそうです。
予想される雨の量です。
多い所で九州南部150ミリ、そして瞬間的には立っていられないほどの風が吹くおそれがあります。
あさってにかけて広く荒れますから、お気をつけください。
では、各地のあすの天気です。
2017/04/16(日) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
ニュース7[二][字]

夜7時、あなたと一緒に見つめたい。きょうの日本、世界の今 【キャスター】井上あさひ,【サブキャスター】井上裕貴,【気象キャスター】菊池真以

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出演者
【キャスター】井上あさひ,【サブキャスター】井上裕貴,【気象キャスター】菊池真以

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