今回は、「よく誤用される言葉」と、「誤用が定着した言葉、誤用が定着しつつある言葉」の一覧を纏めてみました。
抜けが多くあると思うので、知っている言葉があったら是非教えてください。
この記事は、随時更新していきます。
○…正用
×…誤用
△…正用とも誤用とも判断し難い
- 誤用される言葉
- 【あ】
- 悪運が強い(あくうんがつよい)
- アダルトチルドレン
- 圧巻(あっかん)
- あわや
- 【い】
- 遺憾に思う(いかんにおもう)
- いぎたない
- いそいそ
- 一姫ニ太郎(いちひめにたろう)
- 弥が上に(いやがうえに)
- 慇懃(いんぎん)
- 【う】
- 浮き足立つ(うきあしだつ)
- 雨後の筍(うごのたけのこ)
- うそぶく
- 海千山千(うみせんやません)
- 【お】
- 王道(おうどう)
- 押っ取り刀で駆けつける(おっとりがたなでかけつける)
- 徐に(おもむろに)
- 【か】
- 外向的(がいこうてき)
- 辛党(からとう)
- 枯れ木も山のにぎわい(かれきもやまのにぎわい)
- 閑話休題(かんわきゅうだい)
- 可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)
- 【き】
- 奇特(きとく)
- 逆切れ(ぎゃくぎれ)
- 杞憂(きゆう)
- 琴線に触れる(きんせんにふれる)
- 【く】
- 君子は豹変す(くんしはひょうへんす)
- 草葉の陰(くさばのかげ)
- 句点(くてん)
- 【け】
- 逆鱗に触れる(げきりんにふれる)
- 獣(けもの・けだもの)
- 下世話(げせわ)
- 【こ】
- 光年(こうねん)
- こころやり
- 小春日和(こはるびより)
- 【さ】
- 最高学府(さいこうがくふ)
- 逆恨み(さかうらみ)
- 【し】
- 自意識過剰(じいしきかじょう)
- 潮時(しおどき)
- 自首(じしゅ)
- 忸怩たる思い(じくじたるおもい)
- したり顔(したりがお)
- 十指に余る(じっしにあまる)
- 【す】
- 須く(すべからく)
- 住めば都(すめばみやこ)
- 【せ】
- 性癖(せいへき)
- 世界観(せかいかん)
- 洗脳(せんのう)
- セレブ
- 戦犯(せんぱん)
- 節操がない(せっそうがない)
- 【そ】
- 粗忽(そこつ)
- 【た】
- 他山の石(たざんのいし)
- 黄昏れる(たそがれる)
- 【ち】
- 知恵熱(ちえねつ)
- 【つ】
- 付かぬ事(つかぬこと)
- 【て】
- 電車(でんしゃ)
- 天地無用(てんちむよう)
- 【な】
- 内向的(ないこうてき)
- 情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)
- なし崩し(なしくずし)
- 中抜き(なかぬき)
- 名前負け(なまえまけ)
- 【に】
- 煮え湯を飲ます(にえゆをのます)
- 煮詰まる(につまる)
- 【は】
- 花も恥じらう(はなもはじらう)
- 万端(ばんたん)
- 半時(はんとき)
- 【ひ】
- 悲喜こもごも(ひきこもごも)
- 紐解く(ひもとく)
- 【ふ】
- 二つ返事(ふたつへんじ)
- 噴飯(ふんぱん)
- 【ほ】
- 放射能(ほうしゃのう)
- 傍証(ぼうしょう)
- 【み】
- 水菓子(みずがし)
- 耳障り(みみざわり)
- 【も】
- モラルハザード
- 【ゆ】
- ユニーク
- 【り】
- リーズナブル
- リベンジ
- 【わ】
- 悪怯れる(わるびれる)
- 誤用が定着した言葉。誤用が定着しつつある言葉。
- 【あ】
- 雨模様(あまもよう・あめもよう)
- 【い】
- 一本締め(いっぽんじめ)
- 【う】
- 穿った見方(うがったみかた)
- 【お】
- 御の字(おんのじ)
- 【か】
- 課金(かきん)
- 確信犯(かくしんはん)
- 佳境に入る(かきょうにはいる)
- 割愛(かつあい)
- 【き】
- 気が置けない(きがおけない)
- 【け】
- 檄を飛ばす(げきをとばす)
- 【こ】
- 号泣(ごうきゅう)
- 姑息(こそく)
- 【さ】
- 触り(さわり)
- 【し】
- 敷居が高い(しきいがたかい)
- 失笑(しっしょう)
- 【せ】
- 世間擦れ(せけんずれ)
- 【そ】
- ぞっとしない
- 【て】
- 手を拱く(てをこまねく・てをこまぬく)
- 【と】
- 時を分かたず(ときをわかたず)
- 【と】
- 鳥肌が立つ(とりはだがたつ)
- 【な】
- 流れに棹さす(ながれにさおさす)
- にやける
- 【は】
- 爆笑(ばくしょう)
- 破天荒(はてんこう)
- 【ふ】
- 憮然(ぶぜん)
- 【ほ】
- 募金(ぼきん)
- 【ま】
- まんじりともしない
- 【や】
- やおら
- 役不足(やくぶそく)
- やぶさかでない
誤用される言葉
【あ】
悪運が強い(あくうんがつよい)
×事故や事件に遭っても、被害を受けない。
○悪行を働いても、その報いを受けずに栄える。
×の意味の言葉は、「強運」。
「悪運が強い」という言葉の誤用。『運が強いという意味ではない?』
アダルトチルドレン
×子供みたいな大人。
○問題のある家庭で育ち、その頃に受けたトラウマを抱えたまま成人した人。
圧巻(あっかん)
×抜きんでた力で相手をしのぎ優勢になる。
○書物や劇などの中で一番優れた箇所。
×の意味の言葉は、「圧倒(あっとう)」。
あわや
×あと少しで、良い事が起こりそうだった。
○あと少しで、良くない事が起こりそうだった。
【い】
遺憾に思う(いかんにおもう)
×申し訳ないと思う。
○思い通りにいかなくて、心残りに思う。
※この言葉に、謝罪の意味は含まれていない。
いぎたない
×見苦しい。
○いつまでも睡眠をむさぼっている。酷い寝相。
×の意味の言葉は、「意地汚い(いじきたない)」。
いそいそ
×せわしない様子。こそこそとした様子。
○嬉しい事などがあったため、心をはずませて動作する様子。
一姫ニ太郎(いちひめにたろう)
×子供は娘が一人、息子が二人であるのが良い。
○一番目に育てやすい女の子を、二番目に男の子を持つのが良い。
弥が上に(いやがうえに)
△無理矢理にでも。
○ますます。既にそうである上に、一層。
「嫌が上に」と書くのは間違い。
慇懃(いんぎん)
×表向きは極めて礼儀正しいが、実は相手を見下しているさま。
○極めて礼儀正しい。
×の意味の言葉は、「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」。
【う】
浮き足立つ(うきあしだつ)
×浮かれて落ち着きがなくなる。
○恐怖や不安で、落ち着きがなくなる。
×の意味の言葉は、「浮き立つ(うきたつ)」
雨後の筍(うごのたけのこ)
×早い成長。
○似た物事が、相次いで起こること。
うそぶく
×嘘をついて回る。
○知らんぷりをする。強がりをいう。
※この言葉に、嘘を広めるという意味は含まれていない。
海千山千(うみせんやません)
×経験豊富。
○経験豊富で、物事の裏面にまで通じていてずる賢い。
【お】
王道(おうどう)
×定石通りのやり方。正攻法。
○安易なやり方。
押っ取り刀で駆けつける(おっとりがたなでかけつける)
×ゆっくり駆けつける。のんびり駆けつける。
○緊急の場合に、慌てて駆けつける。
徐に(おもむろに)
×不意に(唐突に)。急いで。
○動き方が落ち着いているさま。
スポンサードリンク
【か】
外向的(がいこうてき)
×人付き合いが上手な。
○心の働きが、自身の外側ばかりに向かうこと。
※社交性があるかどうかは関係ない。
辛党(からとう)
×辛いものが好きな人。
○甘いものより酒が好きな人。
枯れ木も山のにぎわい(かれきもやまのにぎわい)
×人を多く集めれば賑やかになる。
○つまらないものでも無いよりまし。
閑話休題(かんわきゅうだい)
×これからする話は余談だけど。
○余談をやめて、話を本筋へ戻す。それはさておき。
可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)
×かわいい子供には旅をさせて、見聞を広めさせよう。
○子供には苦労をさせて、人生経験を積ませよう。
【き】
奇特(きとく)
×奇妙。おかしい。
○言行がとても素晴らしく、褒めるに値する。殊勝。
逆切れ(ぎゃくぎれ)
×頭に血が上って取り乱す。
○怒られていた人・注意されていた人が怒り出す。開き直って怒り出す。
杞憂(きゆう)
×心配。懸念。
○無用の心配。取り越し苦労。
琴線に触れる(きんせんにふれる)
×怒らせてしまう。
○心の奥深くにある心情に触れる。感銘を受ける。
【く】
君子は豹変す(くんしはひょうへんす)
×地位の高い人が、突然横暴を働くようになる。
○立派な人は、過ちをすぐに改める。
草葉の陰(くさばのかげ)
×ものかげ。
○あの世。
句点(くてん)
×「、」という記号。
○「。」という記号。
「、」は読点(とうてん)。
【け】
逆鱗に触れる(げきりんにふれる)
×怒りを買う。
○目上の人の怒りを買う。
獣(けもの・けだもの)
×全ての野生動物。
○4足の哺乳動物。
下世話(げせわ)
×下品な話。
○俗世間で人々がよく口にする噂・話。
【こ】
光年(こうねん)
×時間。
○天体の距離を表すのに用いる単位。
こころやり
×心配り。
○気晴らし。憂さ晴らし。
小春日和(こはるびより)
×春のような天気
○冬の初めの、春に似た穏やかで暖かい天気。
【さ】
最高学府(さいこうがくふ)
×東京大学
○大学。その国の教育の最高機関。
逆恨み(さかうらみ)
×関係のない第三者が恨まれる。
○恨んでいる人から逆に恨まれること。好意を悪くとって逆に恨むこと。
【し】
自意識過剰(じいしきかじょう)
×ナルシスト。自惚れること。
○他人が自分をどう見ているかを、過剰に気にすること。
潮時(しおどき)
×物事の終わり。
○物事をするのに、ちょうどいい時期。
自首(じしゅ)
×逮捕される前に、犯人が警察へ出向くこと。
○犯人・犯罪事実の両方が発覚する前に、犯人自身が警察に名乗り出て犯罪事実を申告すること。
※犯人・犯罪事実が両方とも発覚した後では自首にならない。
忸怩たる思い(じくじたるおもい)
×悔しい。腹が立つ。
○自分の行いなどを反省して、恥ずかしいと思う。
したり顔(したりがお)
×物知り顔。
○自慢げな顔つき。得意げな顔つき。
十指に余る(じっしにあまる)
×10未満の数。
○両手の指では数え切れない。10以上。
【す】
須く(すべからく)
×全て。
○当然。
住めば都(すめばみやこ)
×住むならば都会が良い。
○住み慣れると、どんな場所でも居心地がよくなる。
【せ】
性癖(せいへき)
×性的な嗜好
○性質の上の偏り。癖。
世界観(せかいかん)
×創作物の世界設定。
○世界・人生・価値に関する見方や見解。
洗脳(せんのう)
×人の心を巧みに誘導・操作すること。
○人の主義・思想を、強制的に改造すること。
×の意味の言葉は、マインドコントロール。
セレブ
×お金持ち。
○著名人。名士。
戦犯(せんぱん)
×敗北の原因を作った人。
○戦争犯罪を犯した人。
節操がない(せっそうがない)
×落ち着きがない。
○主義主張や信念がない。
【そ】
粗忽(そこつ)
×乱暴。
○不注意なさま。そそっかしいこと。
【た】
他山の石(たざんのいし)
×手本にすべき、他人の良い言行。
○戒めや参考にすべき、他人の誤った言行。
黄昏れる(たそがれる)
×物思いに耽る
○盛り時が過ぎて、衰えの見える。夕暮れ。
【ち】
知恵熱(ちえねつ)
×頭の使いすぎで出た発熱。
○生後七ヶ月前後に見られる発熱。
【つ】
付かぬ事(つかぬこと)
×どうでもいいつまらない事。
○それまでの話の流れとは、全然関係のないこと。出し抜けに。
【て】
電車(でんしゃ)
×全ての種類の鉄道車両。
○電力を動力源として、軌道を走る鉄道車両。
天地無用(てんちむよう)
×上下を気にしないでいい。
○上下を逆さまにしてはいけない。
スポンサードリンク
【な】
内向的(ないこうてき)
×気弱な性格。
○心の働きが、自身の内側ばかりに向かうこと。
※気弱かどうかや、社交性は関係ない。
情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)
×情けをかけるのは、その人の為にならない。
○人に親切にすれば、自分にも良い報いがある。
なし崩し(なしくずし)
×いい加減にやる。曖昧にする。
○物事を少しずつ済ませてゆくこと。
中抜き(なかぬき)
×中間業者によるピンはね。
○中間業者を抜かして、生産者と消費者が直接取引をする。中を抜き取る。
名前負け(なまえまけ)
×相手の名前を聞いて臆する。
○名前が不相応に立派で、実物が見劣りしてしまう。
【に】
煮え湯を飲ます(にえゆをのます)
×敵をひどい目にあわす。
○信用している人を裏切り、ひどい目にあわす。
煮詰まる(につまる)
×行き詰まる。
○十分に議論や検討などが進み、結論を出せる段階に近づく。
【は】
花も恥じらう(はなもはじらう)
×恥ずかしがる。
○花でさえも引け目を感じるくらい美しい。
万端(ばんたん)
×全て整う。
○あらゆる事柄、手段。
※「万端整う」の「整う」のように、後ろに言葉を足すのが本来の使い方。
半時(はんとき)
×30分。
○約1時間。
【ひ】
悲喜こもごも(ひきこもごも)
×悲しむ人と喜ぶ人が入り乱れる。
○悲しみと喜びを代わる代わる味わう。
紐解く(ひもとく)
【ふ】
二つ返事(ふたつへんじ)
×適当な返答。
○快諾すること。「はい、はい」と返事をすること。
噴飯(ふんぱん)
×腹立たしい。
○あまりのおかしさに、思わず笑ってしまう。
【ほ】
放射能(ほうしゃのう)
傍証(ぼうしょう)
×それなりに信頼性のある証拠。
○間接的に役立つ証拠。
【み】
水菓子(みずがし)
×水気の多い菓子。
○くだもの。
耳障り(みみざわり)
×聞いた時の印象。
○聞いていて不愉快に思うさま。
※手触りなどからの類推で、×の意味の「耳触り(みみざわり)」という言葉が生まれた。
【も】
モラルハザード
×倫理崩壊
○「危険回避の仕組みが、かえって加入者の自己管理能力を低下させ、危険の発生率を上げる」という保険業界の用語。また、依頼を受けたエージェント(代理人)が自身の利益のために、プリンシパル(委託者)の利益に反した行動をとること。
【ゆ】
ユニーク
×面白いさま。
○独特であるさま。
【り】
リーズナブル
×安い。
○納得できる。
リベンジ
×再挑戦する。雪辱する。
○仕返しする。報復する。
【わ】
悪怯れる(わるびれる)
×悪人のような振る舞いをする。
○気後れがして、決まり悪そうな弱々しい態度をとる。
誤用が定着した言葉。誤用が定着しつつある言葉。
誤用が定着して、本来なかった意味が辞書に載るようになった言葉。
誤用が定着して、本来の意味で使う人と、本来なかった意味で使う人の割合が逆転した言葉。
※参考…文化庁の「国語に関する世論調査」
【あ】
雨模様(あまもよう・あめもよう)
△雨が降ったりやんだりする空模様。
○雨が降り出しそうな空模様。
平成22年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が43%で、△の本来なかった意味で使う人が47%だった。
【い】
一本締め(いっぽんじめ)
△手を一度叩く。
○3拍・3拍・3拍・1拍のリズムで手を叩く。
※近年、△の意味を載せる辞書が出てきた。
【う】
穿った見方(うがったみかた)
△疑うような見方。
○本質を捉えた見方。
※平成23年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が26%で、△の本来なかった意味で使う人が48%だった。
【お】
御の字(おんのじ)
△一応納得してもいい状態のこと。
○極めて結構なこと。とても有り難いこと。
※平成20年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が38%で、△の本来なかった意味で使う人が51%だった。
【か】
課金(かきん)
△料金などを支払う。
○支払いを課する。
※近年、△の意味を載せる辞書が出てきた。
確信犯(かくしんはん)
△悪事だとわかった上で行われる犯罪
○政治・道徳・宗教的に正しいという確信を持って行う犯罪。また、その犯人。
※平成27年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が17%で、△の本来なかった意味で使う人が69%だった。
佳境に入る(かきょうにはいる)
△ある状況の最盛期に入る。
○物語などが、面白いシーンに入ること。
※近年、△の意味を載せる辞書が出てきた。
割愛(かつあい)
△必要ないものを切り捨てる。
○惜しみながら捨てる。惜しみながら手放す。
※平成23年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が17%で、△の本来なかった意味で使う人が65%だった。
【き】
気が置けない(きがおけない)
△気配りや遠慮をする必要がある。
○気配りや遠慮をしなくていい。
※平成24年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が42%で、△の本来なかった意味で使う人が47%だった。
【け】
檄を飛ばす(げきをとばす)
△頑張るよう活気づける。
○同意を求める。
※近年、△の意味を載せる辞書が出てきた。
【こ】
号泣(ごうきゅう)
△激しく泣く。
○大きな声で泣く。
※平成22年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が34%で、△の本来なかった意味で使う人が48%だった。
姑息(こそく)
△卑怯。
○間に合わせに物事をする。その場しのぎ。
※平成22年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が15%で、△の本来なかった意味で使う人が70%だった。
【さ】
触り(さわり)
△冒頭。イントロ。
○一番の聞かせどころ・見どころ。最も印象的な部分。要点。触れること。
※平成19年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が35%で、△の本来なかった意味で使う人が55%だった。
スポンサードリンク
【し】
敷居が高い(しきいがたかい)
△上品すぎて入りづらい。
○相手に不義理をしたために、その人の家に行きづらい。
※平成20年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が42%で、△の本来なかった意味で使う人が45%だった。
失笑(しっしょう)
△笑えないほど呆れてしまう。
○思わず吹き出してしまう。
※平成23年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が27%で、△の本来なかった意味で使う人が60%だった。
【せ】
世間擦れ(せけんずれ)
△世間知らず。世間の感覚とは違う。
○社会で揉まれた結果、世間の表裏に通じて悪賢くなる。
※平成25年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が35%で、△の本来なかった意味で使う人が55%だった。
【そ】
ぞっとしない
△おそろしくない。
○おもしろくない。
※平成18年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が31%で、△の本来なかった意味で使う人が54%だった。
【て】
手を拱く(てをこまねく・てをこまぬく)
△準備をして待ち構える。
○何もせずに見ている。
※平成20年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が40%で、△の本来なかった意味で使う人が45%だった。
【と】
時を分かたず(ときをわかたず)
△すぐに。
○いつも。
※平成20年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が66%で、△の本来なかった意味で使う人が14%だった。
【と】
鳥肌が立つ(とりはだがたつ)
△感動した時、肌がぶつぶつになること。
○寒さや恐怖を感じた時、肌がぶつぶつになること。
※近年、△の意味を載せる辞書が出てきた。
【な】
流れに棹さす(ながれにさおさす)
△傾向に逆らう。
○傾向に乗じて、勢いをつける。
※平成24年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が23%で、△の本来なかった意味で使う人が59%だった。
【に】
にやける
△薄笑いをする。
○男性が女性のように、色っぽい仕草をする。
※平成23年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が14%で、△の本来なかった意味で使う人が76%だった。
【は】
爆笑(ばくしょう)
△1人もしくは少人数が、大声で笑う。
○多くの人が、一度にどっと笑うこと。
※近年、△の意味を載せる辞書が出てきた。
破天荒(はてんこう)
△型破りで大胆な様子。
○誰も成し得なかったことを初めてする。
※平成20年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が16%で、△の本来なかった意味で使う人が64%だった。
【ふ】
憮然(ぶぜん)
△腹を立てているさま。
○失望したり落胆したりして呆然とするさま。
※平成19年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が17%で、△の本来なかった意味で使う人が70%だった。
【ほ】
募金(ぼきん)
△寄付をする。
○寄付金などを募る。
※近年、△の意味を載せる辞書が出てきた。
【ま】
まんじりともしない
△少しも動かない。
○少しも眠れない。
※平成25年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が28%で、△の本来なかった意味で使う人が51%だった。
【や】
やおら
△急に。唐突に。
○ゆっくりと事を行うさま。
※平成18年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が40%で、△の本来なかった意味で使う人が43%だった。
役不足(やくぶそく)
△与えられた役目を全うする力量がないこと。
○本人の力量に対して、与えられた役目が軽いこと。
△の意味の言葉は、「力不足」。
※平成24年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が41%で、△の本来なかった意味で使う人が51%だった。
やぶさかでない
△仕方がないからする。
○ためらわずにする。喜んでする。
※平成25年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味で使った人が33%で、△の本来なかった意味で使う人が43%だった。