わたしの知っている知能の高い人たち(wais-iiiで140~くらい出す人たち)はみんな興味のないことが全然できない。
好きなことばっかりやってて、どうでもいいことに対してはすごく冷淡。
でこれまでわたしは彼らのそういう性質は知能の代償なのかなって思ってたんだけど、実は因果の向きが逆で、好きなことしかできないから彼らは知能が高いんじゃないかって思うようになった。
まず人類の学問の体系は、だいたいどんな分野であれ似たような方法論に依っている。
物理学でも文化人類学でも計算機科学でもやっていることはだいたい同じだ。
で、知能というのはそこで共通する一般的な思考の枠組み、ものの見方だと思われる。
少なくとも知能検査で測られる知能っていうのは、そういう性質を抽象して測るために作られているはずだ。
そしてこの方法論を学ぶには、浅く広く物事を知るよりも、ひとつ分野を定めて深く掘り下げるほうが効率が良い。
というのも、分野に関係なく、ある程度の深さまで達しないと現れてこず習得もできない思考の仕方というものがあるからだ。
そう考えると、一つの興味をひたすら追求しそれ以外を無視するような知性のほうが、広くこつこつと学んでいく知性よりはやく高度な思考法を獲得するのは当然だということになる。