ちょっと前になるのですが、うどん県こと香川県にうどん行脚に向かいました。
たまたまテレビ番組で讃岐うどん特集をやっていたのですが、それが美味そうで美味そうで・・・。
うどん県で一度は本場の讃岐うどん食いたいなと思ってたのですが、大阪からは近そうで意外に遠い、微妙なロケーションやったりします。
そりゃ、確かに大阪には本場にも負けない讃岐うどんの店はいっぱいあるものの、食うならやはり本場のを食いたい。
うどん県は遠し、でもうどんは食いたし。
テレビを前に腕を組みながら、思考モードに入る私。
・・・ん?待てよ。
そうや、俺は今、淡路島におるんやった!
自分が淡路島に住んでいること、すっかり忘れてました(笑
まだ大阪に住んでるという意識が、完全に抜けていなかったです。
家から徳島市内までは車で30分ほどで行けるので、うどん県なら1時間ちょっとくらいで行ける。
というのが私の精度が極めて悪い脳内計算機での計算です。
念のためGoogle Mapで確認したら、誤差は少ないはず。
そうなると、
じゃあ行ってしまえ!
となるのは必定。完全にノリだけで、うどん県でうどんを食ってまいりました。
淡路島からは、とりあえず鳴門海峡を渡り高速道路に乗ったら、本当に1時間ちょっとで到着しそうな感じ。何もそこまで早く着く必要もないので、時間調整と高速道路代節約も兼ねて途中で高速道路を下り、早速うどん屋を物色。
「うどん県のうどん屋は、県の信号機の数より多い」(ホンマかいな)
という伝説もあるくらいなので、適当に走ってたらうどん屋の一軒二軒あるやろと。
確かに、国道11号線を走っているとうどん屋の看板がけっこう目につきます。多すぎてどこに入っていいのかわからないくらいです。
もう迷っていたらキリがないので、えいやっ!と適当な店に入ってみました。
「セルフうどんとんぼ」という所でした。店の名前になっているトンボがなんだかかわいい店構えです。
看板と店構えはチェーン店風ですけど、ふつうの地元ローカルのうどん屋です。
よし、うどん県うどん行脚一杯目は、ここに決まり!
着いたのは朝11時前だったのですが、店はほとんど満席状態。うどん県民の昼飯時は早めなのか!?
店名にも書いてるとおり、注文してからはセルフサービスなのですが、そもそもうどん県初心者の俺には、セルフサービスのうどんとは何ぞや?からスタート。
とにかくわけがわからないので、他の客の仕草を遠目に見てから注文。
ここでは、無難に(!?)釜揚げうどんとかき揚げを注文しました。。
うどんはやっぱしコシがある上に、ツルツルと喉ごしも良く、さすがはうどん県。
あのうどん屋のガリバー丸亀製麺がうどん県に鳴り物入りで進出したら、2年か3年で尻尾巻いて逃げたくらいの修羅の国。マズいうどん屋があるわけがない。
でもローカル住民いわく、たまにあるらしいです(笑
また、美味くて有名なうどん屋はうどん県の西に集中してるらしく、
「朝うどん、昼うどん、夜もうどん」
という三食うどん三昧の生活を送ってらっしゃる素敵な方たちは、西の方に多いとかなんとか。
それなら西へ行くっきゃない!
■セルフうどんとんぼ
住所:香川県高松市牟礼町牟礼287-1
営業時間:9:00~18:00
定休日:なし(年中無休)
TEL:087-845-4510
美味いうどんを求めて、西へ西へ。
気分はまさにGO WEST。ちょっとネタが古かったかな?
次に向かったのは。
JRの高松駅です。
高松駅ホームの片隅にあるのが、「連絡船うどん」というお店。ここも有名と言えば有名な店です。ここでうどん二杯目にすることにしました。
その昔、平成生まれの方には生まれる前の話になりますが、岡山県の宇野とここ高松を結んでいた宇高連絡船という船がありました。
瀬戸大橋なんて夢物語だった頃、四国へ行くメインのルートでした。私が小さい頃は、瀬戸大橋なんてホンマに出来るんかいな!?計画だけなんやろと思ってたのですが、ホントに出来てしまいました。
連絡船があった頃、東京から大阪などから岡山県の宇野へ向かう列車が、特急や急行を含めて数多くありました。
新幹線が出来る前は、東京から直通特急『富士』があったり、戦前は伊勢や出雲などからの直通列車もありました。今は高松発着になっている『サンライズ瀬戸』も、元々は宇野発着でした。
宇野駅を下りた乗客は一目散に連絡船へ。
高松までの船旅の時間は1時間ちょっと。一般の船の他にもホバークラフトの高速便もあり、それは半分の30分くらいで到着したはずです。
対岸の高松に着くと、目の前には列車が並んだ高松駅ホーム。そこから旅人は松山へ、徳島、そして高知方面へと、それぞれの目的地へ向けて散って行きました。
そんな宇高連絡船の船中には、うどん屋がありました。
これが資料写真の船内のうどん屋のワンショットです。
このうどんを食べると、旅人は四国へ来たな~と旅情を湧きたて、四国出身者は四国へ帰ってきたな~と故郷を思う。同じうどんでも、心情は様々でした。
その中に「連絡船うどん」という屋号のうどん屋がありました。
宇高連絡船は廃止になってからは高松駅の一角を借りてお店をオープンし、現在に至っているとのことです。
ふつうのうどんでも良かったのですが、ここはちょっとフンバツして冷たい肉うどんに。
これで500円だからけっこう安い。大阪やったら700円は確実に取られるな。
肝心の味も、肉が甘辛くていい感じです。甘党の方はこの肉、けっこうイケます。そうじゃない方は・・・お察し下さい。
「連絡船うどん」は、食べログじゃ評判が悪いのですが、個人的な感触ではそんなことはなかったです。店員の愛想も良くいい感じの店だったんですけどね。
■連絡船うどん
住所:JR高松駅構内
営業時間:7:00~21:00
休み:なし
TEL:087-851-4952
スタイル:立ち食いカウンター(外に席あり)
うどんを食べてお腹いっぱいに・・・はなっていません。うどんのために前日からメシを抜いてたんじゃ、まだまだ食べる。あと10杯はいける(笑
「こんぴらさん」で有名な金刀比羅神社のお膝元です。しかし、高松駅から880円は高かった。あと200円安くしてくれ(笑
こんぴらさんは休日ということもあってか、ものすごい人でした。
しかし、私の目当てはうどんオンリー。お参りに行くのは神社ではなくうどん屋であります。
参道沿いには、観光客が多いだけあってうどん屋も多く、ぱっと見ただけでも4~5軒見受けられました。
その中で私が向かったのは。
「てんてこ舞い」というお店です。
お店の前の窓越しにうどんを作る風景が見え、元気そうなご主人が声を出しながら実演してくれています。
それもあってか、お店は大繁盛、まさにてんてこ舞いでした(笑
ここで頼んだのは、冷たいぶっかけうどん。値段は忘れました(笑
写真の横にある「なんでもだし醤油」をかけていただきます。
ここのうどんは、やっぱり有名店だけあってうどんにすごくコシがあり食べごたえがあります。たかがうどんなのに、店によってこんなに違いがあるとは。
量はちょっと少なめですけど、女性ならこの一杯で十分なはず。
ここは「中野うどん学校」といううどん教習所もあり、予約すればうどん打ちの体験もさせてくれるそうです。こんぴらさん参りの思い出に如何でしょ?
上にも書きましたが、参道沿いにはうどん屋が何軒もあるので、こんぴらさんの地獄の階段の前の腹ごしらえに、うどん食べ歩きもよろしゅうおまっせ。
■てんてこ舞い
営業:9:30~16:00
休み:なし
TEL:0877-75-0001
今回はこんぴらさんの階段を登る心の準備をしてなかったので、参詣は次の機会にと街をブラブラしてみました。
しかし、そうして時間が経ち、またうどん食うか~と戻ってみたら。
うどん屋がみんな閉店(笑
そんな遅くなったか?と時計を見ても、まだ5時半。おいおい、夜はこれからやぞ。
後で知ったのですが、うどん県のうどん屋さんは朝が早い代わりに閉店が早く、夕方にはほぼ全滅という有様。
その後高松に戻ってうどんを・・・と思っても、市内のうどん屋さえ全滅。空いているのは、麺は麺でもラーメン屋ばかりなり。うどん県、意外なくらいラーメン屋も多いです。
中途半端な気分で車を飛ばし、家路に戻る私。気分はモヤモヤ、おまけに腹減った。
国道沿いならどこかまだ開いている店あるやろ!と車を走らせても、行けども行けどもうどん屋は既にお開き。
ついに徳島県に入るまで開いている店はゼロ。晩御飯はまさかまさかのマクドナルドになってしまいました。
ここで、ひと言言いたい。
閉まるの早いっちゅーねん!!
まさかの展開に、一日うどん三昧のはずが3杯で終わってしまいましたorz
こんなことでは消化不良。私はここに誓います。
I 'LL BE BACK SOON !!
と。
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