頭が疲れて、ボーッとすることってありますよね。でも、自分でも気づかないうちに、脳に疲労が蓄積していて、脳が鈍感になっているせいで、そのことが分からないなんて、おそろしい事態になっていることもあるんです。
脳が疲れるとどうなるのか、回復するにはどうしたら良いかまとめてみました。
脳が疲れているとどうなる
脳が疲れていると、次の様な兆候が現れます。チェックしてみましょう。
・休みの日には、何もする気にならない
・仕事に集中できない
・ミスが多くなる
・仕事がはかどらず、何かに追われているようだ
・よく知っているはずのことをとっさに思い出せないことがある
・読書をしたりテレビを見ても、内容が頭に入ってこない
・これまで興味があったことに、関心が薄れる
・なかなか決断できずに、優柔不断になる
・頭が重い、頭痛がする
・肩がこったり、腰が痛かったりする
・手足が冷える
・眼が疲れたり、光をまぶしく感じる
・手や脇の下に汗をかきやすい
・動悸や息切れがある
・寝付きが悪かったり、夜中に目が覚めたりする
・いつでも眠気を感じる
・人と会うのが億劫だったり、人と会うとイライラするようになった
どうですか。結構当てはまることがあって、心配になった人もいるかも知れませんね。ただし、これらの兆候は、脳の疲れ以外で起きることもあります。必要に応じて、医者に相談してみましょう。ここでは、脳の疲れの解消法を説明します。
脳の疲れはこうして解消
脳のツボを押す
後頭部にある「風府(ふうふ)」というツボは、脳に密接に関係していて、「脳の玄関」と言われています。
背骨に沿って、指を上に滑らせていくと、後頭部の出っ張りに突き当たって指が止まりますね。そこの、ちょっとくぼんだところが風府です。
そこを指で押してみて、気持ち良い感じがしたら、脳が少し疲れている状態で、痛みを感じるようでしたら、脳はかなり疲れています。次第に、風府の感じと脳の疲れの関係も、感じ取れるようになってくるでしょう。
左右の手の親指の先を、風府の上で合わせて、3~5秒ほど、斜め上、眼に向かって押すような感じて、グッと力を入れ、その後、サッと力を抜きます。これを3~5回ほど繰り返します。
家庭用の火を使わないお灸や、お湯に浸したタオルなどを押し当てるのも効果的です。
脳がリセットされるのが感じられると思います。高血圧から来る頭痛や目の疲れにも効果があります。
運動をする
週に2~3回、有酸素運動をすると、脳がリセットされて、認知症のリスクも低下します。
有酸素運動としては、ジョギング・水泳・サイクリング・ウォーキングなどがあります。室内でできるものは、エアロビクス・踏み台昇降・ラジオ体操・ストレッチ・ヨガなどですね。
1回に1時間程度行うのが理想的ですが、体が疲れて、その後の活動に差し支えるようですと本末転倒なので、最初は無理をせず、少しずつ時間を増やしていきましょう。
ブドウ糖を摂る
ブドウ糖は、脳のエネルギー源なので、ブドウ糖を補給できる「高グリセミック指数食品」と呼ばれるのもを摂取すると、脳の疲れに即効性があります。
高グリセミック指数食品は、白米・イモ類・パン類・チョコレート・ワッフル・スイカ・炭酸飲料などです。
ただし、これらの食品は、血糖値を急激に上昇させ、その処理のために大量のインスリンが分泌され、そのせいで、今度は低血糖状態になってしまいます。
食べるにしても、どうしても脳の疲労が激しいときにほんの少量摂るだけにしておくか、そこまで血糖値を上げない「低グリセミック指数食品」である、玄米・果物・牛乳・豆類・野菜などでブドウ糖を補給しましょう。
アロマを使う
アロマは、嗅覚神経を通じて、脳に直接影響を与えます。
特に脳の疲労に効くとされるのは、ローズマリー・ペパーミント・ユーカリなどです。これらを数滴、ティッシュに垂らして、香りを吸い込みましょう。
深呼吸をする
眼を休ませるために眼を閉じて、ゆっくりと鼻から息を吸い込んで、ちょっと息を止め、今度は口からゆっくり吐き出します。しばらくこれを繰り返すと、脳がスッキリしてきます。この時、心を鎮める音楽を聞いても良いですね。
昼寝をする
可能であれば、昼休みなどを使って昼寝をしましょう。10分~20分程度で充分です。
昼寝をする前にコーヒーを飲むと、昼寝が終わる頃にカフェインが効いてきて、脳がスッキリします。コーヒーは、時間をかけてゆっくり飲むと、タイミングが合わなくなるので、一気に飲んで、すぐに昼寝をしましょう。
眠ろうと焦るとかえって眠れません。眼を閉じて、ウトウトするだけでも効果があります。