「ヒロイン必ず4人に」思い出語る会で裏話
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」の放映が終了した1日、神戸市中央区で「ありがとう『べっぴんさん』! 思い出を語る会」が開かれ、番組のファン約100人が集った。モデルになった子ども服メーカー「ファミリア」の岡崎忠彦社長らがさまざまなエピソードを披露し、会場は感動と笑いに包まれた。【元田禎】
岡崎社長と親交のあるマルヤナギ小倉屋の柳本一郎社長、作家の草葉達也さんが企画。パネリストは、岡崎社長や「べっぴんさん」の神戸ロケを担当した神戸フィルムオフィス代表の松下麻理さんらが務めた。
岡崎社長の祖母・坂野惇子(ばんの・あつこ)さんらファミリアの創業者4人は、戦後の焼け跡の中、生きるために子ども服作りを始める。ドラマに登場する「キアリス」も、芳根京子さんが演じたヒロイン坂東すみれら4人が起こした。
芳根さんからプレゼントされたTシャツを着た岡崎社長は「NHKさんにお願いしたのは『ヒロインたちは必ず4人にしてほしい』ということだった」と裏話を披露。「じいちゃんは男前だったので、そこにもこだわった」と話し、聴衆を笑わせた。また「ばあちゃんとは朝ドラの『おしん』をよく見ていた。まさか自分がモデルになるとは思わなかったはず。生きていたら喜んだだろう」と祖母をしのんだ。
松下さんはロケ地の数々の思い出を振り返った。「神戸大六甲学舎は、昭和9年の神戸の街中の雑踏に登場した。すみれが迷子になるシーンで、当時、神戸は多くの外国人が暮らしていた。監督は『どうしてもインド人を入れたい』とおっしゃり、私はインド人のコミュニティーに『ターバン巻いた人、誰か出てくれませんか』とお願いに行った」と懐かしんだ。
(毎日新聞)