先日、テレビを見ていたら、あるタレントがこんなことを言っていた。
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「この前新幹線に乗っていたら、前に座っている若者がリクライニングをフルにたおしていて。それで、寝てるならまだいいんですけど、弁当食ってるんですよ!さすがに『上げよか!?』って注意しましたね」
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私はこの話を聞いて、違和感しか感じなかった。
まず、リクライニングをたおすのに、理由なんて必要あるのだろうか。
寝る時にリクライニングシートをたおすことはOKで、弁当を食べる時にシートをたおすことはダメ?理屈が全くわからない。
確かに、弁当を食べるのに、リクライニングをたおす必要はないのかもしれない。しかし、それは後方の席の人にとって、何か関係があることなのだろうか。全くわからない。
それからもう一つ。
後方の席の人が前方の席のリクライニングに対してケチをつけるのは果たして正当な権利なのだろうか。
前の人に対して「リクライニング戻してください」というのは、少なくともお願いベースではないだろうか。
むしろ、その座席の利用者は、リクライニングをたおす権利を正当に持っていると思う。それは、自由にたおしていいものだ。だから、後方の座席の人が前方の座席のリクライニングにケチを付けるのはおかしいと思っている。
リクライニングをたおすのに、後ろの人の「許可」を得る必要はあるのか?
私は以前、雑誌かテレビか忘れたが、何かの折に、
「新幹線の座席のリクライニングシートをたおすときは、後ろの人に『たおしてもいいですか?』と許可を得てからたおすようにしましょう」
というような新幹線マナーを見た記憶があって、その時にも違和感を感じたのを覚えている。
リクライニングをたおすのに、後ろの人の「許可」を得る必要はあるのか?
はっきり言って、私は許可を得る必要はない、と思っている。それは、こちらの自由だと思っている。
しかしながら、前方の席がいきなり「ガンッ」と下がってきたら、あまり気分のいいものではないのは理解している。私だって、いきなり勢いよく下げられたら少し気分が悪い。
だから、私がリクライニングをたおす時は、「失礼します」と一方的に断って、ゆっくりと静かに下げるようにしている。
それでトラブルになったことは一度もない。
「許可」を得るのは、逆に迷惑になることもある
大事なのは、「相手のことを気にしているかどうか」という姿勢だと思う。
後部の座席の人を少しでも気にかけて、「すいませんけど座席たおしますね」という姿勢であれば、トラブルにはなりえないだろう。
それを、こちらの正当な権利だからと言って「何か文句あるか!?」という態度で乱暴にたおせば、相手が気分を害する可能性は高くなる。
だから、座席をたおすことに対する相手のYes or Noまでは必要ないと思っている。
個人的には、前の座席の人が、座席の上や横から顔を出して「リクライニングたおしていいですか!」と言われたら、ちょっとびっくりするし、はっきり言って嫌だ。
私は新幹線での時間と空間をゆっくり楽しみたいし、急に見ず知らずの他人にコミュニケーションを強要されることに抵抗を覚える。
「たおしていいから早く前を向いてくれ」と思う。
私にとって、相手が良かれと思ってやってくる「了解を得る行為」は逆に迷惑だ。
そもそも、「たおしていいですか?」と聞いて、「だめです」と言われたら、どうするのだろうか。
普通の神経の人はそんなことは言わないと思うが、世の中には変な人も一定数いるので、「だめです」からトラブルになる可能性だってある。
了解を得ようとしている人は、「だめです」の答えは想定していない。当然ながら、100%OKの答えを期待してあえて聞いている。
だったら、わざわざ聞く必要あるますか?
「失礼します」「たおしますね」で十分ではないだろうか。
まとめ
この記事を書く前に、他の人の意見はどうなのかとネットを調べていたら、航空機のリクライニングに関する面白い記事を発見した。
ある男性の乗客が「ニー・ディフェンダー」という「アイディア・グッズ」を使って前席のシートをリクラインできないように固定していたのですが、これに前席の女性客が激怒。男性にソーダ水をかけるという事態に発展しました。
引用:米旅客機内の「リクライニング・トラブル」頻発、その原因は? | 冷泉彰彦 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
グッズを使ってまでリクラインを阻止する男性客も男性客だが、それに激怒してソーダ水をぶっかける女性客も豪快だ。
このトラブルは、男性客に原因があるだろうが、結局は前方の女性客のことをないがしろにして、勝手に自己都合でリクラインの権利を奪ってしまったことにトラブルの主因がある。
例えば、男性客の方で、どうしてもリクラインしてほしくない事情があって、「これこれこういう理由だから、どうかリクラインしないでもらえないだろうか」とお願いしていれば、ソーダ水の女性もソーダ水をぶっかける事態には発展していなかっただろう。
ちなみに最後のまとめとして、リクライニングの是非については、JR東海は以下のような公式見解を持っているらしい。
「リクライニングの角度につきましては、お客さま同士の譲り合いやお声かけなどでご利用いただくよう、また、ご利用の際は、後ろの席のお客様のご様子に留意していただくよう、ご協力をお願い申し上げています」
公共交通機関を利用する時は、いろいろと気を遣わなければならない。疲れますね。