戦国武将石田三成ゆかりの長浜、米原、彦根市でつくるびわ湖・近江路観光圏活性化協議会が「三成西軍応援キャンペーン」を始めた。映画「関ケ原」の公開に向けた誘客策で、ゆかりの地での特製ノートの配布やポスター掲示などで盛り上げる。

　特製ノートは、琵琶湖のヨシを材料にしたコクヨ工業滋賀（愛荘町）の「リエデン」。Ａ６判の表紙に、三成を正当に評価した西郷隆盛の漢詩「関ケ原軍記を読む」や、三成の旗印をデザインした。

　配るのは、長浜市石田町の石田会館、同市木之本町古橋の己高庵（ここうあん）、米原市のＪＲ米原駅東口の「Ａｚｅｌｅａ（あぜりあ）」、彦根市本町の夢京橋あかり館の四カ所。「我こそは西軍」と宣言すれば一冊もらえる。五月末まで、各施設先着五百人。

　Ｂ２判のポスターは観光や宿泊施設用で、三成のかぶとを大きく描いた。一般希望者にも、三市役所の各観光関連の課で配る。合わせて、一分三十秒弱の動画をインターネットの「米原市役所　Ｙｏｕ　ｔｕｂｅチャンネル」で配信している。

　映画は、司馬遼太郎の歴史小説を原作にした大作で、八月二十六日に全国公開される。主人公の三成を岡田准一さんが務める。

　協議会は今後、岐阜県西濃地方の大垣市や関ケ原町などと連携事業を進める考えで、担当者は「宿泊や滞在者が増える取り組みにしたい」と話している。（問）長浜市観光振興課＝０７４９（６５）６５２１

　（鈴木智重）