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勇者を好きになっちゃダメですか? 作者:プリン

過去 勇者との旅

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過酷な砂漠

港からイスタバル王国の馬車の旅は過酷だった。

昼は火傷しそうなくらい暑く、夜は凍えそうに寒い。
それに出てくる魔物が決して強くは無いけど嫌だ。
毒を持ってそうな大きなサソリとか、毒を持っていそうな蛇だとか。
「あれも薬の原料だよな」とデュエルは言うけど…干物と生きてるものじゃ全然違う。

3日間の旅程を経て、イスタバルに着いた時には疲れきっていた。
イスタバルの王都に入ろうとして、門番に止められた。
「そこの娘、そのままじゃ王都には入れられない!300ゴールドよこせ」
戸惑っていると、ルスランが渋々300ゴールドを払った。
300ゴールドと引き換えに黒い被り物を渡され、それを着るように指示された。
「そうか忘れてた。イスタバルでは女性は肌を見せちゃいけないんだ」とデュエルが言う。
イスタバルでは女性が歩き回るのも良くないと言われ、馬車の中でおとなしくする。
ホークとルスランが大量の食糧を買いこんで来た。
「すぐにイスタバルの王都を出発する」とルスランが良い、馬車を進める。

祈りの祠までは馬車で1日の距離だ。
門番に無理やり購入させられた黒い被り物は、結局着用する事にする。
暑い中の被り物には抵抗があったが、実際に来てみると意外と涼しくて過ごしやすい。
「その辛気臭い服、まだ着てるのか?」とルスランに言われたけど無視する。

日が落ちて、砂漠に冷たい空気がピンと張り詰めた頃、祈りの祠にたどり着いた。
空には月が赤く光っている。
祈りの祠はやはり毒沼に囲まれている。しかも毒沼の広さが洒落じゃないくらい広い。
これ、女神の祠で女神さまに会えなかったら、乗り越えられない広さだと思う。

全員にトラマナをかけて毒沼を進む。
途中、トラマナが切れたので、再度かけなおして回復魔法を全員にかけた。

祠には僧が立っていた。ルスランが太陽の石を渡すと僧が石を受け取り、祠の中の丸い枠にはめた。僧が祈りを捧げると、赤い月から光が注いた。
僧が虹色に輝く石をルスランに渡した後に「一泊60ゴールドですけどお泊りになりますか?」と言った。

急いでいこうとするルスランを全員で引き留め、一泊する事にする。
温かい風呂に、美味しい食事、寒くない部屋はありがたく熟睡出来た。
夢の中に金の華やかな刺繍をがされた赤い服をまとった美しい女性が現れた。
「良い魔力ねえ、砂漠で快適に過ごせる魔法を教えてあげる」
「フバーバ」と唱えた後に女神は鮮やかな水着姿になり、外を楽しそうに飛び跳ねていた。
翌日、僧が私を見た僧が「砂漠の女神に会えましたか。美しい女性でしょう」とニッコリ笑った。

「イスタバル王国に戻る」とルスランの指示で私はこっそりフバーバを唱えた後に移動魔法を唱えた。
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