家計管理のよくある方法、お小遣い制
こういう家計管理の家庭は多いのではないでしょうか。
夫=妻からもらうお小遣いだけ
妻=夫の給与を管理+(自分の給与も管理)
私の友人でもよく見るパターンです。もちろん、夫と妻が逆のパターンもあるでしょう。しかし、どちらが主にしても、給与が図抜けている場合を除いて、この構図というのはあまり効率的にお金を増やすことができません。
それは、つまり家計管理者に2つの資質が備わっていないことが多いからです。
家計管理者に求められる資質
家計管理者に求められる資質は2つです。この2つが揃っていないと非効率な努力を積み重ねることになります。
- 投資など最低限の金融知識
- 旦那さんの収入を自分の収入と勘違いしない常識力
投資など最低限の金融知識とは
最低限の金融知識ですから、なにも個別株を売買したり、いきなり米ドルでETFを買い付けたりするスキルはいりません。個別株売買に長けている家計管理者がいれば最高でしょうが、なかなか難しいです。
しかしながら、せめてふるさと納税を検討したり、円で米国株投信を積み立てたりするスキルは欲しいです。住宅ローン減税や各種控除も入るでしょう。こういうことを知らずに、ただただ旦那さんの小遣いを賃下げすることに情熱を注ぐのは努力の方向性が間違っています。
例えていうならば、学習時間が長ければ偏差値が伸びると思っている受験生のようです。受験において短い時間で最高の結果を生むには効率的発想が必要です。合格者の成功例を真似したり、受験校の出題傾向を把握しなくてはいけません。
それと全く同じで、資産運用をしている人を参考にしたり、金融商品や税制について最低限調べ、知ろうとする意欲が必要だということです。この資質無しに、相手にだけ節約努力を求めるのは間違っています。何より大変非効率です。
大変残念ですが、世の中には「無駄な努力」というものが厳然として存在しています。旦那さんのお小遣いを1万・2万ケチるのは、あまり意味がありません。まさにこの「無駄な努力」に属するものです。
正しい努力の方向性とは、家計管理者、つまり私たちのさらなる金融知識の集積に他なりません。
旦那さんの収入を自分の収入と勘違いしない常識力とは
これはズバリ一言で言うと、給与所得者から受け取ったお金を自分の遊興費に突っ込まないということです。
せっかく合算したお金を、自分の所得と勘違いして使っては意味がありません。独身時代に比べて急に大きくなった収入に浮かれてしまうのは論外と言って良いでしょう。旦那さんからの収入は極力自分のことに使うべきではありません。
貯蓄や投資に回すべきです。もし遊興費が足りないならば、やはり共働きをすべきでしょう。ときどき、相手から受け取った相手の給与を自分の所得と勘違いしている人がいます。
息抜きと称して豪華な外食をしたり、一生に一度だからと何度も結婚式に出席する、それをしかも旦那さんの給与で、となるとちょっと違うということです。こういう金銭感覚だと旦那さんのお小遣いをいくら削ろうが、資産を伸ばすことは難しいでしょう。
旦那から生活費をもらうと違った景色が見えてくる
旦那さんにお小遣いを与えるのではなく、旦那さんから生活費をもらって自分が運用すると見える景色が変わります。ちなみに、たぱぞう家の支出はおよそ30万円です。この枠内で生活をしています。月々の家のローン、およそ5万+5万は別です。そして家計管理者は私です。
30万の生活費のうち、相方さんからは12万円の生活費を頂いています。18万円は私の持ち出しです。逆に言うと、相方さんはこの数字に家のローンを足した17万円の月々の収入があれば無理して仕事をする必要はないわけです。
私の場合は18万に家のローンを足した23万円の収入があれば、最低限の生活は継続できるということになります。毎月23万の何らかの収入があれば、セミリタイヤだろうが、投資生活だろうが、専業ブロガーだろうが実現できるわけです。
この必要最低限の生活費30万円から先のことはお互い関知していません。自立しています。
支出面で言うならば、一人旅に行くこともあれば、飲みに行くこともあれば、コンビニでコーヒーを飲むこともあるわけです。当然これは生活費とは別です。
収入面で言うならば、配当収入があったり、出版の印税があったり、アドセンスがあったり、これも生活費とは別です。別だからこそ頑張れる部分があるわけで、一律にお小遣いがもし3万であれば、私はたちまちすべてを止めてしまうかもしれません。働けど3万という手取りが変わらないからです。
努力が正当に評価されないならば、人は継続して続けようとは思わないです。評価とは褒める、認めるなど無償のものもあります。それはそれで価値あるものです。しかし、やはり報酬というのは大きな動機付けになります。
いかにお互いのやる気を伸ばし、楽しいことをしてお金になるような道筋を考えていくのか。そのためにはお小遣い制を見直してみるのも一考かと思います。
関連記事です。この収入も生活費外の収入です。
趣味で働く境地に近づきつつあります。それはやはり努力に見合った報酬が保障されてきたからです。
こういう人たちもいます。いい意味での変わり者、天才ですね。