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【プロ野球】

得点圏8割超の糸井が着火 4回打者11人6得点で天敵退治

2017年4月13日 紙面から

DeNA−阪神 4回表2死満塁、2点適時打を放ち手をたたく糸井=横浜スタジアムで(出月俊成撮影)

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◇阪神8−6DeNA

 阪神は1−3の4回2死満塁から梅野が同点打。なおも満塁として高山の押し出し四球で勝ち越し、上本と糸井の連打で畳み掛けた。DeNAは9回2死から3連打で1点を返したが、続く二、三塁の同点機で筒香が三振に倒れた。

 一塁上で大きく手をたたいた。阪神は4回、上本の中前適時打などで4点を奪って逆転し、なお続く2死満塁の絶好機。糸井が、今永の外角に逃げるスライダーをバットの先で捉えた。打球は左翼で弾み、2人の走者がホームイン。「ウエポン(上本)のヒットを見たら、火着いてまうやろ!」。寒空の港町を歓喜の渦に巻き込んだ。

 「つないで、つないで取った点なので。僕も続けて良かった」

 今永には昨季、4試合で対戦防御率1・80と抑え込まれていた。そんな天敵退治となる打者一巡の猛攻を、得点圏で6打数5安打の打率8割3分3厘と驚異的な勝負強さを誇る糸井が締めた。「いい投手ですけど、今日は攻略できて良かった。タイムリーになって良かった」。3番に座る男が、頼りになる。その他の打席でも3四球とチャンスメークもきっちり。激戦を制した後、金本監督は選手に言葉を送った。

 「自信にしてほしいし、つながりも今日に限ってはあった。ホームラン1本で8点か。チャンスで上本や糸井が打ってくれて」

 打率3割7分9厘はリーグ5位、12打点は同2位と獅子奮迅の働きを見せる背番号7。もう、欠かせない存在だ。再び貯金1としたタイガース。そのど真ん中に、糸井が堂々と君臨している。 (中野雄太)

 

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