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【プロ野球】

巨人、悪夢の4連敗で貯金1に カミネロから9回7失点…

2017年4月14日 紙面から

巨人−広島 9回、険しい表情で前方を見つめる巨人・高橋監督(右)。手前は降板するカミネロ(北田美和子撮影)=東京ドームで

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◇広島11−5巨人

 広島が逆転勝ちで10連勝を飾った。4−5の9回に代打松山のソロで同点。さらに丸の2点適時打で勝ち越し、その後も石原の2年ぶりの本塁打となる3ランなどでこの回計7点を奪った。巨人は抑えのカミネロが来日初黒星で4連敗。

 土壇場の悲鳴がタメ息となり、最後は静まりかえる。巨人は1点リードの9回に目を覆うような悪夢が待っていた。守護神カミネロが6失点(自責2)の大乱調で、痛すぎる逆転負け。昨季の覇者・広島に2015年8月以来、2年ぶりに本拠地での同一カード3連敗を喫した。これで連敗は「4」へ伸び、3位に転落した。

 いきなり追い付かれた。代打・松山への初球。低め速球を右翼スタンドへ放り込まれた。続く田中に四球。ここであり得ないミスが飛び出す。菊池の一塁側への犠打を処理しようとしたカミネロは打球を捕球できず、直後、なんとボールを蹴る珍プレーだ。

 無死二、三塁の窮地を招き、あとは赤ヘル打線の餌食になっただけ。丸に右前へ決勝の2点適時打を浴びてジ・エンド。その後もルーキー池田にスイッチしたが、石原に2年ぶり一発となる3ランを浴び、この回一挙7点と右翼席のG党もぼうぜん自失だ。

 3連戦は計29失点。この日も、吉川光の背信投球で幕開けした。マギーの日本復帰初アーチや5回の阿部の勝ち越し打でリードする展開をつくったが、まさかの守護神・カミネロが失態を犯すとは…。「後ろのポジションを任しているピッチャーですから。そこでああだったんで、仕方ないですね」。そう声を絞り出した高橋監督も、想定外だったに違いない。

 カミネロは「ストライクゾーンの中で勝負したが、打たれることもある。今日はそういう結果だった」と強気に語り、ボールを蹴り上げたシーンを「プレーを急ぎすぎた」と振り返った。

 4連敗で貯金1。指揮官は会見を「新しいゲームに対して気持ちを切り替えたい」と締めた。14日からは中日戦(ナゴヤドーム)。最下位をきっちりたたいて、本拠地の悪夢を拭い去りたい。 (川本光憲)

 

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