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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


脳科学の知見メモJ [2012年08月27日(Mon)]
       脳科学の知見メモJ

◎「人間性の脳科学」(澤口俊之)ー教育の視点から考える。
・知性は大脳皮質の活動である。
・活動は「多重性+モジュール性+階層性」によっている。
 単純と思える行動も脳の「多重・多層・モジュール」を使
 っている。
・低次モジュールが具体と結びつく。高度かつ複雑な課題は
 脳の高次機能を総合的に使っている。
・脳は各自好みの情報を処理する。得意な部分をもつ。頭の
 どこを打ったかによって症状は違ってくる。      
・人間は6つの知性による。算数・国語だけではない。体育
 も音楽も図工も知性発達の重要なツールである。
 @ 言語的知性・・・国語・社会だけではない。算数も理科
          も音楽も言語能力を成長・発達させる重
          要な場である。現指導要領で「言語活動」
          に目をつけたのは卓見である。
 A 空間的知性・・・自然の世界に平面はない。全て立体であ
          る。脳も立体として認識している。粘土
          は大事、工作も大事。優れた教師の図工
          室は作品も教室も全体が立体感に満ちて
          いる。 
 B 数学的的知性・・・1・2・3と数える数の感覚は本能に
          近い。数学はイメージであり、直感であ
          る。イメージがなければ数学はできない。
          文章題解法の前提はイメージである。イ
          メージの掘り起こしをしない算数授業が
          成功することはない。                
 C 音楽的知性・・・音楽は脳全体を使う。高次の脳も低次の
          脳も全て使う。口で歌うだけでない。手
          も足も、目も耳も、五感・六感まで使う。
          脳幹・扁縁系から新皮質まで、脳全体を
          使う。「心の教育」の中核となる。  
 D 絵画的知性・・・アルタミラの壁画でもわかるように、絵
          を描くことは人間の根源的欲求である。
          1・2年生最も喜ぶのは体育、次が図工
          である。国語や算数ではない。新皮質で
          はなく旧皮質である。 
 E 身体運動的知性・・・スポーツマンは知性人である。イチ
          ロウも石川遼も素晴らしい知性人である。
          残念ながらかたよったチャンピオンもい
          る。問題を起こす横綱もいるし柔道家も
          いる。

・脳間・脳内操作系選択
 @ 自然(環境)選択 
 A 社会(関係)選択 
 B 性(関係)選択 
 C 育児(要因)   

・脳の前頭前野が未発達だといろいろな支障・社会的リスクを
 負う。            
 @ 仕事が1ヶ月以上続かない 
 A 年に1ヶ月以上の失業状態 
 B 5年以内の離婚   
 C 望まない妊娠をして子どもを産む 
 D 貧困の中での生活 
 E 入獄の経験あり     
 F 社会保障を受けないと生活できない 
 G 高校中退                

・逆に良く成長・発達した人、HQ理論の理想的人間は次の通り。
 @ 前向きで計画的 
 A 個性的で独創的 
 B 頭が良く、優れた問題解決能力を持つ。   
 C 理性的で、自分の行動や感情・欲望をうまくコントロール
  できる。 
 D 良好な協調性をもち、優しく、思いやりがある。 
 E 豊かな意欲、意志力、集中力、達成感、幸福をもつ。 
 F 幸福な家庭と社会的成功を得て、人生に成功する。 

・HQが育たなかった人物像           
 @ 無計画で刹那的である。
 A 独創性がなく、非個性的で、人まねばかりする。
 B「頭」が悪く、問題解決能力が低い。 
 C キレやすく、衝動的になる。 
 D 状況を無視した自分勝手な行動や非社会的・反社会的な行
  動を繰り返す。
 E 相手の気持ちがよくわからず、協調性や優しさが希薄であ
  る。
 F 意欲や意志力、達成感などが欠如し、アパシー化する。
 G 幸福な結婚や社会的成功に見放されて人生に失敗する。 

・大人(中高以上)がHQを高める方法                      
 @ 豊かな栄養をとる(ま・ご・わ・や・さ・し・い) 
 A 常に目的や夢をもち、未来志向的に生きる 
 B 記憶(知識や経験)をふやし、それを活用する 
 C 文章を速く読む。トレニングをする。 
 D 新聞の社説を読み、記憶をもとにそれを要約し、批判する。
 E 社会と積極的に関わる、恋をする 
 F 芸術的な趣味を持つ(右脳をつかう)    
 G 旅をする Hときに適度なストレスを求める。
 (新しいことへのチャレンジ) 
 I 股関節を柔軟にする Jエアロビクス(有酸素運動、ウオ
  ーキングなど)を行う
 K 細かい手作業をする L早寝・早起きをする             

・子どもがHQを高める方法( 川口市立東本郷小学校の実践例)
 @ 早寝(9:00)・早起き(6:30)・朝ご飯 これが
  鉄則   
 A 朝ご飯をしっかり食べる。(ま・ご・わ・や・さ・し・い)     
 B 外遊びやスポーツをうんとしてバタンキューで寝る。
  (万歩計:低学年1万歩、中高学年1.5万以上)          
 C うんと勉強する。暗記する、読書する・感想文を書く。
  (読書はスラスラ読み、感想は1・2・3と3つ以上)以          
 D テレビ・ゲーム(平日15分、休日でも30分以内)1時間
  以内でやめる。 
 E 歯をくいしばってやる体験をふやす。(登り棒、鉄棒、マラ
  ソン)      
 F 細かい手作業をする。             
 G 人が喜ぶことをどんどんする。         
 H 絵を描く、音楽をやる。        
 I 目的やねらいを決めて必ず実現させる。       
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