お金を欲しい人がいて、その人にお金をあげたい人がいるなら、外野がどうのこうの言うのは野暮なことだ。でももしも自分の身内が「クラウドファンディングです」と宣って不特定多数の他人からお金を募り出したら「みっともないからやめてくれ」と懇願すると思う。
なぜ私はこうした行為をみっともないと思うのか。
社会的な意義のある特定のプロジェクトへのクラウドファンディングには抵抗感はない。また、病気の我が子を救いたいと寄付を募ることもやむなしと思う。
しかしこうした集金活動と違って、小遣いせびりのような集金活動に私が嫌悪感を覚えるのは何故か。それは集金活動が下記の条件を満たすか否かによるからではないだろうか。
- 集めるお金の用途明細が、予め決められて開示されている。
- 集めるお金の目標金額が、個人の努力では到底まかなえないくらいの大きな金額である。
この2つを満たさずに、クラウドファンディングを名乗るな。
1については言わずもがなである。人のお金を集めて何かの目的を達したいなら、明瞭な計画を出すのは当たり前。問題は2。
あなたが誰かから貰おうとしているそのお金は、あなたが自分自身で努力してもどうしても手に入れられないほどのものですか。まず自分でどうにか工面しようと、努力しましたか。ひょっとしたらクラウドファンディングなんてカッコいい名前でわざわざ他人に集らなくても、数ヶ月頑張ってバイトでもしたら自力で稼げるのではないですか。
クラウドファンディングという手法は、色々な新しい可能性を秘めたものだと思うから、今後もどんどん発展していってほしいと思う。
ただ、一部のモラルのない怠惰で卑しい人の行動で、クラウドファンディングという名称自体にネガティブなイメージが付きそうな現状が我慢ならない。
クラウドファンディングに挑戦しようとしている人は、行動する前に一度冷静になって、自分が世間一般的に卑しいと呼ばれるような行為をしていないか、確認してみてほしい。