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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


HQー人間性知能(20) [2010年10月26日(Tue)]
脳科学の知見を生かす(20)

1 豊かな人間性を育むもの

<前頭連合野の中心的機能>

前頭連合野の脳間・脳内操作系がヒトを特徴づけ、「人間性」をつくる中心的な機能となっている。

前頭連合野の知性を「HQ(Humanity Quotient)」=「人間性知性」と呼ぶ。

前頭知性PQ(Prefrotal Qoutient)<澤口教授定義・命名>
はいろいろな意味でつかわれているので、HQに改名した。

HQは脳間・脳内操作系の知性(あるいはその能力としての知能)である。

他の多重知性(という機能)を操作する知性(機能)なので超知性・ハイパー知性と呼んでよい。

自分自身の脳活動をモニター(意識化)しつつ統合し、操作する主体がHQである。

加えて、他の人々の脳の活動も(言語や表情、動作等)で読み取り、操作するのもHQの仕事である。

HQは脳内・脳間操作系として「自我」を形成しており、人間と人生の中心となる「ハイパー知性」である。

<HQが十分に発達すると>

○前向きで計画的、プラス思考

○頭がよく、優れた問題解決能力をもつ             

○理性的で、自分の行動や感情・欲望をうまくコントロールできる

○要綱な協調性をもち、優しく思いやりがある  

○豊かな意欲、意志力、集中力、達成感、幸福感をもつ

○幸福な課程と社会的成功を得て、人生に成功する


<HQがうまく発達しないと>

●無計画で殺那的

●独創性がなく、非個性的で、人マネをする

●頭が悪く、問題解決能力が低い

●キレやすく、衝動的

●状況を無視した自分勝手な行動や非社会的、反社会的行動を繰り返す

●相手の気持ちが分からず、協調性優しさが希薄

●意欲や意志力、達成感などが欠如し無感情になる


*前頭連合野は新しいことを学ぶ際に顕著に活動する。

その駆動力は好奇心と探求心である。

これらの性質も前頭連合野の機能といってよく、ドーパミン系を介して脳間・脳内操作系を発達させる役割をもつ。 (前北海道大学 澤口俊之教授 HQ論より)


 <HQを育てる>

〜HQの構成要素〜

・将来へ向けた展望・夢(未来志向性)、計画性

・高度なワーキングメモリー能力(思考力や問題解決能力)

・自己抑制、理性(感情の抑制)

・協調的マインド操作(マインドリーディングとマインドコントローリング)

・主体性、独創性、創造性  

・好奇心、探究心  

・意欲、意志力、注意力、集中力

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