北朝鮮の核問題解決に向けた米国の圧力が高まる中、中国メディアと専門家が北朝鮮に対する原油供給中断の可能性について、異例の言及を行っている。
中国紙・環球時報は12日付社説で、「中国政府が北朝鮮への制裁をさらに強化すべきだと考える中国人が徐々に増えている」とし、「北朝鮮が今月、再び挑発に出れば、中国社会は北朝鮮への原油供給中断を含む前例のない措置を盛り込んだ新たな国連制裁決議を望む」と主張した。同紙は「こうした状況で北朝鮮が6回目の核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射を強硬すれば、米国のほおを打つことになる。そうなれば米国と北朝鮮の対立がさらに激化し、中国もさらに強硬に対応せざるを得ない」と指摘した。
中国の一部学者も原油供給の中断に言及している。吉林大の王生教授は、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストのインタビューに対し、北朝鮮による6回目の核実験など追加的な挑発を前提として、「中国は北朝鮮への食料供給縮小と原油供給中断という措置を取ることが可能だ」との認識を示した。